Vingroupとは? ベトナムの不動産からEVまで行う巨大財閥

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Vingroupは、ベトナムで最も大きな会社の1つで、不動産やホテル、農業、電気自動車など、さまざまな分野を手がけている企業です。

特に2023年には、電気自動車ブランドの「VinFast」がNASDAQ上場を果たし、一時期は自動車分野で世界上位の時価総額になるなど、世界から大きな注目を集めました。

今回の記事では、Vingroupの成長ストーリーや主なサービス、そして今後の可能性について、わかりやすくまとめていきます。

① Vingroupの主なサービス

Vingroupは、不動産や電気自動車、ホテル、スーパーなど、さまざまな分野に事業を展開しています。

ここでは、その代表的なサービスについて、わかりやすく解説していきます。

VinHomes(不動産開発)

VinHomesは、Vingroupの中心となる事業です。

高級マンションやショッピングモールの開発を中心に行っており、「Royal City」や「Times City」などが特に有名です。

VinFast(電気自動車)

VinFastは、電気自動車の開発を行っているブランドで、Vingroupの数ある事業の中でも、最も注目されている部門です。

ベトナムで初めての本格的なEVメーカーであり、アメリカやヨーロッパなどにも進出しています。NASDAQ上場によって、世界に存在感を示しました。

WinMart(スーパーマーケット)

WinMartは、食品や日用品を扱うスーパーマーケットで、ベトナムでも特に店舗数が多いチェーンです。

日本でいうと、イオンモールのような立ち位置といえるでしょう。

物流や仕入れまでを自社でまとめて行っているのが特徴で、Vingroupの事業の中でも、最もベトナム人が身近に感じるサービスといえます。

Vinpearl(リゾート開発)

Vinpearlは、ベトナムのダナンやフーコック島、ニャチャンなどのリゾート地で、ホテルや遊園地などを開発しています。

ダナンやフーコック島といったベトナムのリゾート地は、プーケット島やバリ島と比べると、まだ知名度は低めですが、とてもきれいな海が広がっており、今後の成長が期待されています。

② Vingroupの創業から現在まで

Vingroupは、1993年に、創業者である Phạm Nhật Vượng(ファム・ニャット・ヴオン) 氏が、ウクライナでインスタントラーメン事業を行ったことから始まりました。

その後、事業を売却して得た資金をもとにベトナムへ戻り、まずは不動産開発事業に参入しました。

2000年代に入ると、Vingroupはハノイやホーチミンの中心部で大型都市開発を行い、2002年にはホテルブランドの「Vinpearl」や、商業施設ブランドの「Vincom」を立ち上げました。

特にこの時期に建設された「Vincom Center Hanoi」や「Royal City」などは、とても有名です。

事業が拡大する中で、2012年にはグループ全体を「Vingroup」として統一しました。

さらに2013年頃からは、不動産だけでなく、教育や農業、観光などにも事業を拡大し、ベトナムの暮らしに必要な多くの分野を支える存在になっていきました。

そして2019年には、電気自動車ブランド「VinFast」を設立し、ベトナム企業が世界の自動車市場に挑むという、大胆なチャレンジが始まりました。

その挑戦は、2023年のVinFastのNASDAQ上場という形で実を結び、VinFastは一時期、自動車分野において世界上位の時価総額になったそうです。

③ Vingroupの現在とこれから

現在、Vingroupは不動産や小売といった安定した事業を土台にしながら、テクノロジー分野へと少しずつ力を移しています。

中でも電気自動車のVinFastは、すぐに利益を出すことよりも、技術を積み上げながら海外市場に挑戦することを重視しており、ベトナム企業が世界に進出する象徴的な存在となっています。

これからのVingroupは、ただ事業を幅広く広げる企業ではなく、「ベトナム発の総合企業」として、国内での安定と海外への展開をどのように両立していくかが大きなポイントになっていくでしょう。

まとめ

Vingroupは、ウクライナのラーメン事業からスタートし、現在では不動産やスーパー、リゾート、電気自動車までを手がける、ベトナム最大の総合グループへと成長しました。

中でも特に注目されているのが電気自動車事業のVinFastであり、この挑戦が成功すれば、Vingroupの存在感は今後さらに高まっていくでしょう。