ウズベク語は、主に中央アジアの ウズベキスタンで使われている言語です。
ウズベキスタンは旧ソ連の国であるので、ロシア語が使われているイメージが強いですが、実際にロシア語を話せる人は約18.5%しかおらず、大多数の人はウズベク語を使って生活しています。
また、ウズベキスタンは人口が約3,700万人ほどの比較的小規模な国ですが、ウズベク語を話せると、キルギス語やカザフ語など中央アジアの他の国の言語もある程度聞いて理解することができるそうです。
そのため、ロシア語ではなく現地の言葉で中央アジアの文化や人々について知りたいという方にはウズベク語を学ぶのはとても良い選択肢になると思います。
この記事では、ウズベク語の文字・単語・文法・発音の特徴と、ウズベク語を学ぶメリットについて、分かりやすく解説していきます。
① ウズベク語の文字 ― アルファベットで表される ―

現在のウズベク語は、アルファベットを使って書かれています。
そのため、文字のハードルは比較的低いと言えるでしょう。
ちなみに、他の中央アジアの国では、キルギス語とタジク語はキリル文字 (ロシアの文字)、カザフ語はキリル文字からラテン文字に現在移行中だそうです。
ウズベク語がラテン文字を使う背景には、ソ連独立後に文化的にロシアと距離を取りたかったことが関係しているそうです。
② ウズベク語の単語 ― トルコ語やペルシア語とも似ている ―

ウズベク語は、テュルク語族と呼ばれるグループに属する言語です。
テュルク語族は、約2,000~1,500年前に現在の南シベリアやモンゴル西部にあたる地域で使われていたと考えられており、この一帯で遊牧生活を送る人々のあいだで使われていました。
その後、遊牧民の移動や勢力拡大にともなって、中央アジアを経由し、さらに西のトルコ方面へと広がっていきました。
そのため、ウズベク語は同じテュルク語族であるトルコ語や中央アジアのカザフ語、キルギス語などと多くの共通点があります。
例えば、「水」という単語は、
ウズベク語 : suv
トルコ語 : su
カザフ語 : су (su)
ととてもよく似ています。
また、ウズベキスタンは中世までずっとペルシア語が政治や学問の中心言語だったこともあり、ウズベク語はペルシア語ともたくさんの共通の単語を持っています。
例えば、「市場」という単語はペルシア語とウズベク語でとても似ています。
ペルシア語:بازار (bāzār)
ウズベク語:bozor
このようにウズベク語は同じ中央アジアの国の言語やトルコ語、ペルシア語と共通の単語を多く持っていることが特徴です。
③ ウズベク語の文法 ― 語順は日本語と同じSOV ―

ウズベク語の基本的な語順は、日本語と同じ SOV(主語 → 目的語 → 動詞) です。
例えば 「私は水を飲む」 という文は、
Men suv ichaman
私 / 水を / 飲む
という語順になります。
そのため、日本人にとってウズベク語は比較的文法が簡単に感じる人が多いです。
④ ウズベク語の発音 ― 日本人にもかなり発音しやすい ―

ウズベク語の発音は、日本語と近い音が多く、日本人にとって発音しやすい言語だと言われています。
母音は基本的に、
a / e / i / o / u / o’
の6つが使われています。
oʻ(オʻ) はウズベク語特有の母音で、日本語の「オ」と「ア」の中間的な音とされています。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば自然に出せるようになると思います。
また、日本語にない子音として、
q(喉の音で「カ」)
gʻ(喉の音で「ガ」)
などがあります。
ウズベク語には日本語にはない発音がいくつかありますが、全体的にクセは少なく、リスニングを重ねれば慣れていくと思います。
⑤ ウズベク語を学ぶメリット ― 将来性があり、奥深い文化に触れられる ―

ウズベク語を学ぶメリットは、大きく分けて2つあると思います。
1つ目は、将来性のある言語であることです。
ウズベキスタンは、毎年約6%で成長しており、人口も2050年には3,700→5,200万人ほどに増えるそうです。
そのため、東南アジアや中国、インドのようなニュースでもよく話題になる新興国ではなく、少しマイナーな国に注目していきたいという方にはウズベキスタンは良い選択肢になると思います。
2つ目は、ウズベキスタンの豊かな文化に触れらられることです。

ウズベキスタンは観光大国としても有名で、特にサマルカンドのレギスタン広場にある青いモスクはとても美しいと感じる方が多いそうです。
まとめ
ウズベク語は、ラテン文字を使い、日本語と語順も同じSOVという特徴を持つ、日本人にとって学びやすい言語です。
ウズベキスタンをはじめとする中央アジアの歴史や文化を知るための手段として、ウズベク語は非常に魅力的で、学ぶ価値の高い言語だと言えるでしょう。
