ウズベキスタンは人口約3,600万人を抱える、中央アジアで最も人口の多い国です。
かつてシルクロードの重要な拠点として世界中の商人が行き交った歴史があり、特にサマルカンド、ブハラ、ヒヴァといった都市は、その時代にとても栄えました。
そのため、今でもシルクロード時代の建築がたくさん残っています。
その一方で、ウズベキスタンの現在の首都であるタシケントは、20世紀以降に本格的に発展した現代的な都市として知られています。
今回の記事では、そんなウズベキスタンの主要都市について、わかりやすく紹介していこうと思います。
➀ タシケント ― ウズベキスタンの首都であり、現代的な都市

タシケントは人口約300万人ほどのウズベキスタン最大の都市で、政治と経済の中心地です。
人口約300万人というと、大阪と同じくらいの規模感です。
タシケントの中心部には高層ビルが立ち並んでいて、特に「ネストワン」と呼ばれる建物は有名です。
夜にはビル全体がライトアップされることもあります。
また、タシケントには「タシケント・シティ・パーク」と呼ばれる、巨大な噴水や近未来的なデザインの建物が並ぶ、最近開発されたエリアもあります。

タシケントというと、シルクロードの中心地の一つだったサマルカンドと比べて、少し地味な都市として扱われることも多いですが、実はこのように近未来的な都市をモチーフとした開発が次々と進んでいます。
② サマルカンド ― ウズベキスタンのシルクロードの中心地

サマルカンドは人口約60万人ほどの中規模都市ですが、ウズベキスタンでもっとも有名な観光都市です。
特に、世界遺産にも指定されているレギスタン広場が有名で、海外に興味がある方であれば、一度は写真で見たことがある方も多いと思います。
青いタイルで覆われた3つのマドラサと呼ばれる神学校が並ぶ姿は、とても幻想的です。
また、ティムール帝国の首都として栄えた時代に建てられた「ビービー・ハーヌム・モスク」は、中央アジア最大級のモスクとして知られており、ウズベキスタンの奥深い歴史を感じさせる建築です。

さらに民族的には、ウズベキスタンに位置している都市でありながら、タジク人も非常に多いといわれています。
そのため、サマルカンドを旅行した人の多くが、ウズベク語とタジク語の両方が聞こえてくると話しています。
確かに、サマルカンドのモスクに使われている青色のタイル建築は、どこかイランに近い雰囲気があります。
そのため、サマルカンドにイラン系民族であるタジク人が多く暮らしているのは、とても納得感があります。
③ ブハラ ― イスラム世界における学問の中心地の一つ

ブハラは人口約27万人の都市で、ウズベキスタンの中でも特に歴史が深い都市とされています。
約2,500年前から発展していたともいわれており、非常に長い歴史を持っています。
かつてはイスラム世界において最大級の宗教・学問の都市として栄え、多くのイスラム神学者や科学者を輩出してきました。
実際、ブハラにはモスクやマドラサと呼ばれるイスラム神学校が非常に多く残されています。
代表的な観光地としてはカラーン・ミナレットがあり、水色や紫色にライトアップされた姿がとても美しいです。
また、アルク城も有名で、かつては支配者の住居として使われていたそうです。
④ ヒヴァ ― 城壁に囲まれた中世そのままの要塞都市

ヒヴァは人口約9万人ほどの小規模な都市ですが、16世紀に建国されたヒヴァ・ハン国の首都であり、政治の中心地でした。
ヒヴァ最大の見どころは、「イチャン・カラ」と呼ばれる城壁都市の旧市街です。

このイチャン・カラ、つまり城壁に囲まれた旧市街は、かつては中央アジア各地に存在していましたが、ほとんどが消滅しています。
現在でも当時の姿を残しているのは、このヒヴァにあるイチャン・カラのみだといわれています。
そのため、イチャン・カラはウズベキスタンで最初に世界遺産に登録されました。
まとめ

ウズベキスタンには、首都タシケント、シルクロードの中心都市サマルカンド、かつての学問の中心地であるブハラ、城壁都市ヒヴァなど、多くの魅力的な都市があります。
これらの都市について知ることは、シルクロードの歴史や中央アジアの文化をより深く理解することにつながります。
ウズベキスタンをはじめとする中央アジアは、日本から意外と近い地域ですが、東南アジアと比べると観光で訪れる人はまだ多くありません。
しかし、中央アジアには多くの魅力があり、特にイスラム教やシルクロードの歴史に興味がある方には、ウズベキスタン旅行はとてもおすすめです。
