トルコ語は、トルコやアゼルバイジャンなどで使われている言語です。
現在、トルコの人口は約8,500万人で、トルコ語話者は世界全体で約8,000万〜9,000万人いると言われています。
また、約1,000万人の話者がいるアゼルバイジャン語とトルコ語は兄弟関係であり、互いにコミュニケーションを取ることができるそうです。
そして、トルコ語は中央アジアのカザフ語やウズベク語とも似ています。
この記事では、トルコ語の文字・単語・文法・発音の特徴と、トルコ語を学ぶメリットについて、分かりやすく解説していきます。
① トルコ語の文字 ― アルファベットだが独自の文字もいくつかある ―

トルコ語は、アルファベットを使って表記されますが、トルコ語には以下のような独自の文字があります。
ç ş ğ ı ö ü
例えば、ş は「シュ」、ç は「チュ」、ı は日本語の「ウ」と「イ」の中間のような音です。
このように見慣れない文字もいくつかありますが、トルコ語は基本的にローマ字読みなので、アルファベットを読める人であれば、発音の習得は比較的スムーズです。
文字数も29文字と多すぎず、文字の習得の難易度は低めだと言えます。
② トルコ語の単語 ― 語尾の意味を知ることが大切 ―

トルコ語の単語は、同じテュルク系の民族の言語である中央アジアのカザフ語やウズベク語と似ています。
例えば、「馬」という単語はトルコ語とカザフ語で同じとなっています。
トルコ語 : at (馬)
カザフ語 : at (馬)
これは、中央アジアに住んでいた遊牧民族がトルコの方に移動していったことが理由とされています。
そのため、英語や日本語とはあまり語彙を共有しておらず、単語を覚えるのは難しめだと思います。
ただ、トルコ語の大きな特徴として、語尾をどんどん付け足して意味を作っていくという仕組みがあります。
例えば、
ev:家
evler:家々
evlerde:家々で
evlerimde:私の家々で
というように、語幹 (ev) は変わらず、意味が語尾で積み重ねていくのが特徴です。
そのため、長い単語をそのまま覚えようとするのではなく、一つ一つの語尾の意味を理解していくことが大切だと思います。
③ トルコ語の文法 ― 語順が日本語とほぼ同じ ―

トルコ語の文法で、日本人にとって特に学びやすい点は、語順が日本語とほぼ同じ(SOV)であることです。
例えば、「私は本を読みます。」という日本語をトルコ語にすると、
Ben kitabı okurum
(私/本を/読む)
という語順になります。
そのため、日本語と同じ感覚でトルコ語を読むことができます。
また、トルコ語では文法上の性別が存在していないため、名詞や形容詞の形を性別ごとに覚える必要がなく、学習の負担が少ないのも特徴です。
この点は、フランス語やドイツ語と比べて大きなメリットです。
まとめると日本人にとってトルコ語の文法は世界の中でも易しめだと思います。
④ トルコ語の発音 ― とてもシンプルで発音しやすい ―

トルコ語には、中国語やベトナム語のような声調はありません。
そして、アクセントも比較的一定で、基本的には後ろから2番目の音節に置かれることが多いです。
また、トルコ語は音がはっきりしていて、単語同士があまりくっつかないという特徴があります。
そのため、例えば英語の場合は”look up” という熟語が「ルカップ」というように聞こえて、リスニングが難しいのですが、トルコ語ではそういうことがあまりありません。
日本語話者にとっては、トルコ語は発音しやすいと感じる方も多いと思います。
⑤ トルコ語を学ぶメリット ― トルコと中央アジアへの扉が開く ―

トルコ語を学ぶ最大のメリットは、トルコと中央アジアへの理解が深まることだと思います。
トルコ語は、アゼルバイジャン語、中央アジアのウズベク語やカザフ語、中国のウイグル語などと同じ「テュルク語族」に属しており、基礎を学ぶことで他の国の言語にも応用することができます。
実際、例えばトルコ語で「水」は”su”というのですが、アゼルバイジャン語やカザフ語でもそう発音します。
トルコ語を学ぶことで約2億人の「テュルク語族」の人々の文化などについて理解することができると考えると、選択肢の1つとしてとても良いと思います。
まとめ
トルコ語は、ローマ字表記で、日本語に近い語順で、分かりやすい文法と発音を持つ言語です。
そのため、語彙をきちんと覚えれば比較的スムーズに身に付けることができる言語だと思います。
