Tiki(ティキ)は「ベトナムのAmazon」とも呼ばれているECプラットフォームで、本社はホーチミン市にあります。
もともとは本の販売からスタートしましたが、現在は日用品、家電、食品、デジタル製品まで幅広く取り扱っており、ベトナムのEC市場においてシンガポール発のShopeeと競い合う存在になっています。
今回は、このTikiという企業の歴史、主なサービス、今後の展望についてわかりやすくまとめていきます。
① Tikiのサービスを分かりやすく解説
ここでは、ECサイトやライブコマースなどのTikiの代表的なサービスについて紹介していきます。
Tiki Trading(直営ストア)

Tiki Tradingは、Tikiが自分で商品を仕入れて販売する公式ショップです。
偽物が出にくいこと、配送が安定していること、支払いがTiki内で完結することなどが強みとされています。
ベトナムではまだオンライン販売に対して比較的慎重で、偽物や品質への不安からECを信用しきれていない人も多いです。
そのような中で、Tikiが自社で販売するTiki Tradingは「安心して買えるEC」としてベトナム人から信頼を集めています。
Tiki Marketplace(マーケットプレイス)

Tiki Marketplaceは、外部ショップが出店することができる点が特徴です。
Amazonでいうとマーケットプレイスに近い存在です。
もともとはTikiが自ら商品を仕入れて販売するTiki Tradingが中心でしたが、2017年頃に事業が大きくなったことで、外部ショップも出店できるTiki Marketplaceへと中心を切り替えました。
それによって、Tikiは一気に取り扱うジャンルが増え、商品の種類を大きく広げることに成功しました。
TikiNOW(高速配送サービス)

TikiNOWは、最短2時間で商品が届くスピード配送プランです。
年間200万ドンで利用することができます。
Amazon Primeのような位置づけで、ホーチミンやハノイなどの都市部の利用者から高い評価を得ています。
TikiLive(ライブコマース)

TikiLiveは、配信を見ながら商品を購入できるライブコマース機能で、2019年頃にサービスを開始しました。
中国で流行した「ライブコマース」をベトナムでも取り入れたものであり、Tikiにとっても今後の成長が期待される分野の1つとなっています。
② Tikiの創業から現在まで

Tikiは2010年に、Trần Ngọc Thái Sơn(チャン・ゴック・タイ・ソン)氏によって設立されました。
Amazonが1994年に設立されたことを考えると、比較的新しいサービスだといえるでしょう。
創業当初は、オンライン書店としてスタートしました。
豊富な種類の本をそろえていたことで、若者や読書好きの人々の間で知られるようになり、2012年にはベトナム最大の書籍ECへと成長しました。
その後、2013年から2014年にかけて商品の種類を急速に拡大し、スマートフォン、家電、日用品、化粧品なども取り扱う総合ECモールへと成長していきました。
そして2016年ごろからさらに成長を加速させ、VNGなどの企業から資金を調達し、配送や物流も強化していきました。
現在のTikiは、最初の「本の通販サイト」という姿を残しながらも、ベトナムではShopeeと肩を並べる大きなECサービスに成長し、ベトナムのECを支える存在の1つとなっています。
③ Tikiの現在とこれから

Tikiは2021年時点で3,370万人の月間アクティブユーザー(MAU)を持っており、ベトナムのECでShopeeに次ぐ規模を持っているといわれています。
Tikiは直販サービスが充実しており、品質への信頼が厚いことや、ライブ配信の伸びしろが大きいことなどが強みとされています。
また、ベトナムのEC市場は毎年30%のペースで市場規模が拡大しているといわれており、その一角を担うTikiには今後も成長が期待できるといえるでしょう。
まとめ

Tiki(ティキ)は、本のネット通販からスタートし、現在では日用品、家電、食品、デジタル製品なども扱う、ベトナムを代表する総合EC企業へと成長しました。
Tikiは、品質と配送の安心感を強みとして、ベトナム国内ユーザーから信頼を集めています。
EC市場が拡大し続けている現在のベトナムにおいて、Tikiにはまだ大きな成長余地があるといえるでしょう。
