Thegioididong(MWG)は、ベトナムで携帯電話や家電製品などを販売している会社で、現在では社員数が約50,000人以上にのぼる、とても大規模な企業です。
ちなみに、Thegioididongは「テーゾイジードン」と読み、ベトナム語で「モバイルの世界」という意味で、「MWG(Mobile World Group)」と表記されることも多いです。
今回の記事では、Thegioididongの成長の歴史、サービス内容、そして今後の展望について、分かりやすく解説していきます。
① Thegioididong(MWG)の主なサービス
Thegioididong(MWG)は、スマートフォンや家電製品、日用品、薬品の販売など、さまざまな事業を展開しています。
ここでは、その代表的なサービスについて、わかりやすく解説していきます。
thegioididong.com(スマートフォンやパソコンの販売)

thegioididong.comは、スマートフォンやパソコンなどのITデバイスを販売しており、約900店舗あるとされています。
ベトナム人の間では、スマホを買うならまずここ、というイメージが定着しているそうです。
Điện Máy Xanh(家電製品の販売)

Điện Máy Xanhは、家電や電子機器などを販売しており、約2,000店舗あるとされています。
日本で言うと、ビックカメラやヨドバシカメラのようなポジションです。
Bách Hóa Xanh(食品や日用品の販売)

Bách Hóa Xanhは、食品や日用品などを販売しています。
約2,370店舗あるとされており、MWGの事業の中で最も店舗数が多いです。コンビニとスーパーの中間的な存在と言えます。
An Khang Pharmacy(薬局)

An Khang Pharmacyは、薬局や医薬品を販売しており、約350店舗あるとされています。
食品や日用品を販売しているBách Hóa Xanhの近くに併設されることも多いそうです。
TopZone(Apple専門販売店)

TopZoneは、Apple専門の販売店で、約100店舗あるとされています。
Apple好きのための公式体験ストアと言えるでしょう。
② Thegioididong(MWG)の創業から現在まで

Thegioididong(MWG)は、2004年にホーチミン市でグエン・ドゥック・タイらによって創業されました。
当時のベトナムでは、価格の不透明さやサービス品質のばらつきが大きな課題となっており、それらを改善し、信頼できる携帯電話の小売チェーンを作ることを目指していました。
創業当初は、ホーチミン市で数店舗ほどの小規模な経営でしたが、価格表示の統一やマニュアル化された接客、試用体験コーナーなどが好評を博し、店舗を次々と拡大していきました。
特に、購入前にスマートフォンを手に取り、相談しながら選べる仕組みが利用者の信頼を集め、成長の基礎となりました。
2008年以降は、ハノイなどベトナム各地の都市へと事業を拡大し、店舗数は数百店規模になっていきました。
さらに、この時期はiPhoneやAndroidなどのスマートフォン市場が急成長していたため、Thegioididongは時代の流れに乗り、ベトナム最大の携帯電話販売チェーンへと成長しました。

そして2014年には、ThegioididongはHOSE(ホーチミン証券取引所)に上場を果たし、急成長企業として投資家たちの注目を集めました。
同時期に、家電量販部門の「Điện Máy Xanh」も立ち上げ、携帯電話だけに依存しない事業構造を築きました。
2015年以降、Điện Máy Xanhは急速に店舗数を増やし、テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの大型家電も取り扱うようになりました。
2019年頃には、MWGはベトナムの携帯・家電小売分野でトップの地位を確立し、ベトナム人ならほとんどの人が知っているほどの知名度を持つようになりました。
2020年代に入ると、MWGは「Bách Hóa Xanh」という食品スーパー事業を本格的に展開しましたが、コロナの影響もあり、赤字が拡大していきました。
そして2022年には、多くの店舗整理を行い、採算改善のフェーズへと移行しました。
現在では、MWGはIoTデバイスやノートパソコンなど、新しいカテゴリーの拡張を進めており、新たな収益源を模索していると言われています。
③ Thegioididong(MWG)の現在とこれから

現在、MWGは家電量販店「The Gioi Di Dong」や「Dien May Xanh」を中心に、ベトナム国内で圧倒的な店舗網と知名度を持つ小売企業としての地位を確立しています。
MWGは今後、食品や日用品販売の「Bách Hóa Xanh」の拡大を最重要ミッションと位置づけています。
新規出店を増やすというよりも、既存店舗の利益率を最大化していく方針だそうです。
また、インドネシアを中心に海外展開も進めていく計画とされています。
私自身は、ベトナムの消費市場は経済成長とともに今後も拡大していくと考えており、MWGのさらなる発展に期待できると思います。
まとめ

Thegioididong(MWG)は、携帯電話の販売からスタートし、家電、食品、日用品、医薬品へと事業分野を広げながら成長してきました。現在では、ベトナム人のほとんどが知っている国民的ブランドとなっており、今後もさらなる成長が期待される企業です。
