テルグ人とは? エンジニア大国インドを支える人々

世界の人々

テルグ人(Telugu)は、インド南東部に暮らす民族で、人口はおよそ8,000万人です。

タミル人、カンナダ人とともに、南インドの代表民族の1つとされています。

そんなテルグ人の強みは「教育」であり、インドの中でも比較的教育環境が整っていて、たくさんのエンジニアを輩出しているといわれています。

今回の記事では、テルグ人の文化・社会・歴史について分かりやすく解説していこうと思います。

① テルグ人の雰囲気

テルグ人の外見はやや濃い茶色の健康的な肌に黒髪、はっきりとした目鼻立ちが特徴的です。

そして、南インドに特有の落ち着いた雰囲気を持っています。

テルグ人は先ほど述べたように、インドの中でも教育を重視する家庭が多く、エンジニアや医師、科学者などの専門職に進む人がとても多いです。

私の主観ではありますが、同じ南インドのテルグ人とタミル人について調べて感じたのは、タミル人が伝統を重んじるのに対し、テルグ人はITや教育など、より未来志向の傾向があるということです。

② テルグ人の文化と暮らし

テルグ語圏のアーンドラ州の「アーンドラ料理」は、インドでも特に辛い料理として知られていて、唐辛子をたっぷり使うのが特徴です。

中国で言うと四川料理のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。

代表的な料理には「ビリヤニ」があり、インド料理が好きな人なら一度は食べたことがあるかもしれません。

私も何度か食べたことがありますが、もともとテルグ地方の料理だったとは知りませんでした。

インド料理というと「カレーとナン」というイメージが強いですが、地域ごとに味の特徴や使うスパイスが大きく異なり、改めてその奥深さを感じられます。

ちなみに、ナンやバターチキンなどの定番料理は北インドのパンジャーブ地方の料理だそうです。

テルグ語圏の都市では、ハイデラバードが最も有名で、近年はインド有数のIT都市として急速に発展しています。

上の写真のように、ハイデラバードのシンボル的な存在「チャール・ミナール」はとても印象的な形をしているモスクです。

そして、テルグ人の文化の中で特に有名なのが、映画産業「トリウッド(Tollywood)」です。

トリウッドは、ムンバイのボリウッド、チェンナイのコリウッド(タミル映画)と並ぶ、インドの3大映画産業のひとつに数えられています。

近年では『RRR』など、世界的にヒットした映画を生み出し、国際的にも注目されています。

テルグ映画は、壮大なスケールのストーリーと派手なダンス、そして人間ドラマの濃さが特徴です。

③ テルグ人の言語

テルグ語(Telugu)は、タミル語と並ぶ南インドの主要言語のひとつです。

南インドでは最も広く話されており、インド全土においてもヒンディー語、ベンガル語に次いでインドで3番目に多く話される言語でもあります。

文字は丸みを持った独特なテルグ文字を使用しています。

私はヒンディー語の文字とテルグ文字を見比べると、ヒンディー語の文字は少しアラビア語に近い雰囲気があるのに対して、テルグ文字はタイ語に近いような親しみやすさを感じました。

④ テルグ人のルーツと歴史

この地域は古代から「アーンドラ王国」として栄え、南インドの中でも早くから独自の文化を発展させてきました。

中世になると、テルグ人が住む地域は、建築や文学、芸術などが大きく発展しました。

テルグ語で書かれた多くの詩や物語が生まれたとされています。

その後、イスラム勢力やイギリスの支配を受けても、タミル人は独自の文化と伝統を守り続けました。

⑤ テルグ人の社会と経済

テルグ語圏のハイデラバードには「マイクロソフト」や「アマゾン」のインド本社があり、IT企業の本社が集まっています。

インドのIT都市というとバンガロールが有名ですが、実はハイデラバードもインド有数のIT都市の1つです。

また、ハイデラバードはインドの中でも経済成長率の高い都市の1つとされており、中国で言うと深圳のようなイメージに近いものもあるのかもしれません。

まとめ

テルグ人は、南インドの伝統を持ちながら、教育熱心でありITなどの先端技術にもとても力を入れています。

インドは今から40年後くらいには、世界一の経済大国になるとも言われている将来有望な国です。

その中でも、テルグ人は成長を続けるインド経済の中で大きな役割を果たすことでしょう。