タタ・グループとは?150年以上の歴史を持つインド最古級の企業グループ

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Tata Group(タタ・グループ)は、1868年にJamsetji Tata(ジャムシェトジ・タタ)によって設立された、インドで最も歴史がある巨大企業グループです。

日本でもとても有名なので、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

鉄鋼や自動車、IT、電力、化学、通信、ホテル、航空など、Tata Groupの事業分野はとても幅広く、インド経済の土台を作った企業グループともいわれています。

今回の記事では、Tata Groupのサービス内容・創業から現在までの歴史・そして今後の展望を分かりやすく解説していきます。

① Tata Groupのサービスを分かりやすく解説

次に、Tata Groupが展開している代表的な事業を紹介していきます。

鉄鋼事業(Tata Steel)

Tata Groupのメインの事業のひとつが、鉄鋼事業です。

Tata Steelは、インド最古級の鉄鋼メーカーであり、インド国内だけでなく、ヨーロッパやアジアにも生産拠点を持っています。

インドの鉄道、橋、ビル、工場などのインフラの多くはTata Steelの鋼材によって支えられてきたといっても過言ではありません。

また、Tata Steelは世界でも珍しく100年間赤字を出したことがなく、ずっと黒字を続けています。

「鉄鋼 = 不安定」 という常識を覆したともいえるでしょう。

自動車事業(Tata Motors)

Tata Motorsは、インド最大級の自動車メーカーです。車やトラック、バスまで幅広く手がけていて、インドの道路を走る車の約4割がTata製といわれています。

日本でいうとトヨタのような存在といえるでしょう。

また、Tata Motorsはイギリスの高級車ブランドのJaguar Land Rover(ジャガー・ランドローバー)を傘下に持つことでも知られています。

ITサービス(TCS)

Tata Groupを語る上で欠かせないのが、Tata Consultancy Services(TCS)と呼ばれるIT事業です。

Tata Consultancy Services(TCS)は、インド最大・世界有数のITサービス企業で、世界中の銀行、IT企業、政府機関にシステム開発やデジタル化の支援を提供しています。

例えば、インド最大の銀行であるState Bank of Indiaのシステムを支え、1億人規模のクライアントを扱うデジタルバンキング基盤の構築や運用を担ってきました。

TCSは従業員は60万人以上を抱えており、Tata Group最大の企業となっています。

電力・エネルギー(Tata Power)

Tata Powerは、発電や送電、再生可能エネルギーなどを手がけるエネルギー企業です。

近年は特に、太陽光や風力、EV充電インフラなどのクリーンエネルギー分野に力を入れています。

実際、約4割が再生可能エネルギーとされていて、インドの大手電力会社の中でも、脱炭素シフトが最も早い企業の一つです。

ホテル・航空・日用品など

Tata Groupは、ホテルや航空、日用品などの分野にも事業を広げています。

例えば、

Taj Hotels(高級ホテル)

Air India(航空会社)

Titan Company(時計)

Tata Consumer Products(食品)

などがあります。

② Tata Groupの創業から現在まで

Tata Groupは、1868年にJamsetji Tata(ジャムシェトジ・タタ)によって設立されました。

当時のインドはイギリスの植民地支配下にあり、産業の主導権はイギリスの企業が握っていました。

そこでジャムシェトジ・タタは、「インド人自身の手で近代産業を築くべきだ」と考え、最初は貿易事業から始めました。

そして、20世紀初めには鉄鋼事業にも進出し、1907年に現在のTata Steelの前身を設立します。

これにより、鉄道や橋、工場などインドの近代化に不可欠なインフラが国内生産の鋼材で整備されるようになりました。

インド独立後は、自動車や電力、航空などの事業も始めました。

特に自動車分野ではTata Motorsが成長し、トラックやバスを中心にインドの物流と公共交通を支えました。

さらに、1990年代の経済自由化以降はIT分野にも本格参入し、Tata Consultancy Servicesが世界的企業へと成長します。

現在のTata Groupは、重工業からIT、エネルギー、航空までを全て行う巨大グループとなっています。

③ Tata Groupの現在とこれから

現在のTata Groupは、30社以上のグループ企業を持ち、100万人以上の従業員が働いているインド最大級の超巨大コングロマリットです。

今後は特に、再生可能エネルギーやEV(電気自動車)、半導体、AI・デジタル基盤といった分野に力を入れていくといわれています。

まとめ

Tata Groupは、1868年創業のインド最古で最大級の企業グループです。

鉄鋼・自動車・IT・電力・ホテル・航空など、幅広く事業を広げており、インドの産業や生活、価値観そのものを支えてきた存在といえます。

インドの会社といえばTata Groupというくらい有名なので、インド企業やインド経済を理解したい人にとって、Tata Groupは必ず知っておくべき企業グループだと思います。