スンダ族とは?ジャワ族とは異なる「もう一つのインドネシア」を作る人々

世界の人々

スンダ族(Sundanese)は、インドネシアでジャワ族に次ぐ人口を持つ大民族であり、全体の約15%を占めています。

主な居住地はジャワ島西部などであり、インドネシア第2の都市バンドンが特に有名です。

今回の記事では、そんなスンダ族の雰囲気・文化・社会などについて分かりやすく解説していこうと思います。

① スンダ族の雰囲気

スンダ族の雰囲気は、やや日焼けした健康的な肌に、丸い顔、柔らかい目元をしていることが多いとされています。

フィリピン人やマレー人とも近い雰囲気を持つ人もたくさんいるといわれることもあります。

また、スンダ族とジャワ族は、同じ島に住みながらも文化的な違いが大きく、「静かなライバル」として意識されることもあります。

そのため、インドネシアのSNS上でも、ジャワ族とスンダ族の比較動画がバズることも多いです。

② スンダ族の文化と暮らし

スンダ族が多く住む代表的な都市はバンドンです。

バンドンは標高700m以上の高原に位置しており、日本で言うと軽井沢を少し都会にしたようなイメージです。

ジャカルタと比べると知名度が低いかもしれませんが、ジャカルタから気軽に行くこともできるので、多様なインドネシアを体験したい方は行ってみる価値があるといえるでしょう。

また、スンダ族の代表的な料理には炊き込みご飯の「ナシ・リウェット」などがあります。

「ナシ・ゴレン」と名前が似ていると思った方も多いと思います。

有名なジャワ料理のナシ・ゴレンと異なり、ナシ・リウェットはココナッツミルクを使って炊き上げられ、お祝いの席などで食べられることが多いです。

上品なイメージがナシ・ゴレンより強く、スンダ地方の「家庭のごちそう」として親しまれています。

③ スンダ族の言語

スンダ語はインドネシア語とはかなり異なる言語です。

例えば「私は夜ご飯を食べる」という文章で比較してみると、

インドネシア語 — Saya makan malam.

ジャワ語 — Aku mangar wengi.

となり、結構異なることがわかります。

これは、インドネシア語がもともと東南アジアの海上貿易で共通語として使われていたマレー語をもとに作られた言語だからです。

そのため、マレーシアから1,000km以上離れたジャワ島で話されるジャワ語とは、あまり似ていません。

日常会話ではスンダ語とインドネシア語を混ぜて話す人が多く、家庭ではスンダ語、職場ではインドネシア語という二言語を両方使うのが一般的となっています。

④ スンダ族のルーツと歴史

スンダ族は、インドネシアのジャワ島西部を中心に暮らしてきた民族で、台湾の先住民などにルーツを持つとされます。

7世紀ごろには「スンダ王国」が栄えていました。

私がこの王国をすごいと思うのは、16世紀まで約900年間続いていたということです。

なかなか歴史的にもここまで長い王朝は珍しいと思います。

16世紀になるとイスラム化が進んでいき、スンダ王国はイスラム勢力によって滅びました。

そして、オランダによる長い植民地時代を経て、1945年にインドネシアは独立し、スンダ族も経済や教育をリードする人々として発展に貢献してきました。

⑤ スンダ族の社会と経済

スンダ族は政治よりも教育などの分野で存在感を示しているとされます。

特にバンドンには大学や専門学校が100校以上あり、インドネシアにおいて「学術の町」として知られています。

その中でも、バンドン工科大学は「インドネシアの東大」として知られており、高い評価を受けています。

また、インドネシアの中ではスンダ族は女性の地位が高く男女平等が進んでいるらしいです。

つまり、スンダ族はインドネシアの中で比較的先進的な考え方を持っている人々といえるかもしれません。

まとめ

インドネシア第2の民族であるスンダ族は、最大の民族のジャワ族とはまた異なる考え方や文化を持っている人々です。

ジャワ族が政治や権力に強みを持っているとすれば、スンダ族は教育や思想において強みを持っているといえるかもしれません。