ロシア語は、ロシアや中央アジア、東ヨーロッパなどの旧ソ連の地域で主に使われている言語です。
1992年のソ連崩壊から30年以上が既に経っていて、バルト三国やウズベキスタンといった国ではロシア語が通じにくくなっているいわれますが、まだカザフスタンやベラルーシといった国ではロシア語が日常的に使われているそうです。
ロシアの人口は約1億4,500万人と日本よりも多く、ロシア語は世界で約2億5,000万人以上が使用していると言われています。
この記事では、ロシア語の文字・単語・文法・発音の特徴と、ロシア語を学ぶメリットについて、分かりやすく解説していきます。
① ロシア語の文字 ― キリル文字を使っている ―

ロシア語は、キリル文字と呼ばれる独自の文字を使っています。
キリル文字は”и” や “я” などアルファベットが逆さまの形をしていたり、”ф” や “п” などギリシャ文字のような形をしてあたりするのが特徴です。
そして、ロシア語では “p” を “r” として読むなどアルファベットとは読み方も変わることがあります。
そのため、ロシア語のキリル文字はアルファベットと似ていながら違う文字といえるでしょう。
また、ロシア語の文字は全部で33文字あり、数としてはそこまで多くありません。
そのため、一度読み方を覚えてしまえば、基本的にローマ字読みのようにそのまま発音できるため、文字自体の難易度はそれほど高くないと言えます。
実際に私はロシア語を少し学んだことがあるのですが、文字はすぐに覚えることができました。
② ロシア語の単語 ― 規則性はあるが覚える量は多め ―

ロシア語の単語は、英語や日本語とはあまり共通点がなく、独自の単語が多いです。
そのため、語彙は一つ一つ覚えていく必要があり、最初は「知らない単語ばかり」と感じやすいと思います。
ただし、ロシア語の単語は接頭辞や語尾に一定の規則性があり、慣れてくると意味を予想しやすくなっていきます。
例えば、уехать(uyehat’)は、「行く(ехать/yekhat’)」という動詞に、「離れる」を表す接頭辞 у- がつくことで、「去る」という意味になります。
③ ロシア語の文法 ― 格変化が最大の特徴 ―

ロシア語の文法で最大の特徴は、格変化があることです。格変化を簡単に言うと、「〜が」「〜を」「〜に」にあたる意味を、語尾で表すルールです。
例えば、
дом(dom):家
в доме(v dome):家で
というように、「~で」になると語尾が -е(e) に変化します。
その一方で、ロシア語の語順自体は比較的自由で、「私は本を読みます」 という文も、文脈によって語順を変えることが可能です。
ここは 「本を私は読みます」でも「私は本を読みます」でも通じる日本語と似ていると思います。
最初は難しく感じますが、ルール自体は一定なので、文法をしっかり学べば安定して使えるようになると思います。
④ ロシア語の発音 ― 声調はなく、比較的聞き取りやすい ―

ロシア語の発音において重要なのはアクセントとされています。
アクセントの位置が単語ごとに異なっているので、アクセントを間違えると不自然に聞こえることがあります。
またロシア語には、子音をそのまま発音する硬音と「イ」を少し混ぜてやわらかく発音する軟音の2つがあります。
例えば、”б (b) ” という文字は、以下のように “ь” があることで軟音になります。
б(硬音):「ブ」に近い音
бь(軟音):「ビ」に少し近い音
このようにロシア語はアクセントや硬音・軟音で苦戦する方も多いですが、たくさんリスニングして慣れてくると、自然に聞き取れるようになると思います。
⑤ ロシア語を学ぶメリット ― 旧ソ連の地域の幅広い価値観に触れられる ―

ロシア語を学ぶ最大のメリットは、旧ソ連のたくさんの国の人々とコミュニケーションが取れるようになるということだと思います。
ロシア語はロシアの言語と思われがちですが、ロシア以外のたくさんの国でも通じます。
例えば、海外ノマドの聖地として注目されているジョージアでは、もともと旧ソ連だったこともあり、ロシア語がよく通じます。
また、中央アジアの資源大国カザフスタンにおいては、ほとんどの人がロシア語を話すことができるそうです。
ロシア語圏には、ロシア文化だけでなく、イスラム文化や遊牧文化など多様な文化を持つ国が多く、幅広い価値観に触れることができると思います。
まとめ
ロシア語は、キリル文字や格変化、硬音・軟音など独自の要素をたくさん持っている言語です。
新しい概念が多く学習難易度は決して低くありませんが、身に付けた後の世界観は大きく広がる言語だと思っています。
