ポーランド語の特徴|約4,500万人の話者人口がいるスラヴ系言語

世界の言語

ポーランド語は、主に中央ヨーロッパのポーランドを中心に話されている言語です。

話者数は約4,500万人とされており、ヨーロッパの言語の中でも比較的話者数の多い言語のひとつです。

ポーランドの人口 (約3,800万人)よりも多いと感じた方もいるかもしれませんが、これはドイツやイギリスなどの外国にも多くのポーランド人が住んでいるからです。

この記事では、ポーランド語の文字・単語・文法・発音の特徴と学ぶメリットについて、初心者向けに分かりやすく解説していきます。

① ポーランド語の文字 ― 英語と同じアルファベットだが、少し違う ―

ポーランド語は、英語と同じラテンアルファベットを使う言語です。

しかし、ポーランド語には英語にはないような独自の記号付き文字が多く存在します。

例えば、

ą ć ę ł ń ó ś ź ż

などです。

一見するとポーランド語は英語に似てますが、実際には独自の文字や記号も多くあるのです。

② ポーランド語の単語 ― チェコ語やロシア語とよく似ている ―

ポーランド語は、ロシア語やチェコ語と同じスラヴ語派に属する言語です。

そのため、単語の多くは他のスラヴ語と共通点があります。

例えば「水」という単語は、

ポーランド語:woda

チェコ語:voda

ロシア語:вода (voda)

と、形がとても似ています。

ポーランド語とロシア語は約40~50%、ポーランド語とチェコ語は約60~70%の単語が共通しているそうです。

一方で、ポーランド語は英語とは語彙の共通点が少なく、フランス語のように英語から意味を推測して覚えていくことが難しい言語でもあります。

③ ポーランド語の文法 ― 語順は比較的自由だが、語尾の変化が多い ―

ポーランド語の文法の最大の特徴は、名詞の格変化がとても多いということです。

格変化とは「〜は」「〜を」「〜の」といった意味を表すもので、大きく分けて7種類あります。

例えば、ポーランド語で「家」は domですが、これは以下のように形が変わります。

dom「家は」

domu「家の」

domem「家で」

その一方で、ポーランド語の語順は比較的自由で、基本は SVO(主語→動詞→目的語)ですが、文脈や強調したい内容によって語順を変えることもできます。

④ ポーランド語の発音 ― 子音が多くて、独特な音も多い ―

ポーランド語の母音は8つ、子音は23つあります。

そのため、次のような日本語にはないような発音も存在しています。

ś(やわらかいシ)

ż / rz(濁ったジュ)

また、ポーランド語の発音で最も有名なのは、子音が連続する単語が非常に多いという点です。

例えば、

szcz prz

など、日本語話者にとっては発音が難しい音がたくさん登場します。

そのため、ポーランド語を発音するのは初めは難しいと感じる方が多いですが、たくさん聴いて慣れていくのが大切だと思います。

また、ポーランド語のアクセントは基本的に後ろから2番目の音節に置かれます。

例えば、

Po-LÁ-ska

wa-RŠÁ-wa

となり、この点はとても分かりやすいといえるでしょう。

⑤ ポーランド語を学ぶメリット ― 中欧で広く使われ、次の言語にもつながる―

ポーランド語を学ぶメリットは、主に2つあります。

1つ目は、ヨーロッパの中でも比較的話者数が多いという点です。

ポーランド語の話者数は約4,500万人とされており、ハンガリー語やセルビア語などと比べると、比較的話者数の多い言語です。

一方で、イタリア語などに比べると少なく感じられるかもしれません。

しかし、チェコ(人口約1,000万人)やスロバキア(人口約500万人)では、ポーランド語と非常によく似た言語が話されており、ある程度のコミュニケーションが可能です。

こうした点も踏まえると、ポーランド語は実質的に約6,000万人規模に通じる言語だと言えるでしょう。

そのため、ポーランド語はヨーロッパの「マイナー言語」として扱われがちですが、実際にはイタリア語のようなメジャー言語として考えてもよい言語と言えるでしょう。

2つ目は、ロシア語へ応用することができる点です。

ポーランド語とロシア語の語彙の半分近くは共通していると言われています。

そのため、ポーランド語を学ぶことは、ロシア語の理解にもつながります。

ヨーロッパだけでなく、ロシアやカザフスタン、ジョージアのような旧ソ連の国々にも興味がある方は、ポーランド語の学習は良い選択肢の一つになると思います。

まとめ

ポーランド語は、中央ヨーロッパで約4,500万人に話されているスラヴ系言語です。

見た目は英語と同じアルファベットですが、独自の文字や発音があり、文法にも少しクセがあります。

ただ、その分ロシア語やチェコ語など、周辺の言語とよく似ていて、他のスラヴ系の言語を学んだことある方はポーランド語も習得しやすいです。

ポーランド語はあまり知られていない言語に感じられるかもしれませんが、話者数は韓国語に近く、ヨーロッパではとても実用性の高い言語だと言えるでしょう。