オリヤー語 (オディア語) の特徴|インド東部で使われている言語

世界の言語

オリヤー語(オディア語)は、主にインド東部のオディシャ州を中心に話されている言語です。

話者数は約4,600万人とされており、インドの憲法で定められた22つの公用語のひとつでもあります。

この記事では、オリヤー語の文字・単語・文法・発音の特徴と学ぶメリットについて、初心者向けに分かりやすく解説していきます。

① オリヤー語の文字 ― とても丸い独特な文字 ―

オリヤー語は、オリヤー文字(オディア文字)と呼ばれる独自の文字を使っています。

この文字の最大の特徴は、インドの言語の中でも特に丸みが強いことです。

例えば、「ଓ」「କ」「ମ」など、直線がほとんど見られず、全体的に円や曲線を組み合わせたような形をしています。

私はオリヤー語の文字はタイ語の文字とも似ていると感じました。

一見すると難しそうですが、形がはっきりしているため、慣れると見分けやすい文字でもあります。

② オリヤー語の単語 ― バングラデシュのベンガル語と近い ―

オリヤー語の語彙は、バングラデシュの公用語であるベンガル語と近いとされています。

例えば、「道」という単語を比べてみると、

オリヤー語: ରାସ୍ତା (rāstā)

ベンガル語: রাস্তা (rāstā)

となり、音がよく似ていることが分かります。

このように、オリヤー語はベンガル語寄りの特徴を持っています。

そのため、オリヤー語を学ぶことで、バングラデシュなどで使われるベンガル語や他の東インド言語への理解も深まりやすいです。

③ オリヤー語の文法 ― 日本語と同じSOV ―

オリヤー語の基本語順は、SOV(主語 → 目的語 → 動詞)で、日本語とまったく同じ語順です。

そのため、日本人にとって直感的に理解しやすいといえます。

例えば、「私は映画を見る」は、

ମୁଁ ସିନେମା ଦେଖେ (Mũ sinemā dekhe)

私 → 映画 → 見る

という順番になります。

また、オリヤー語では、英語でいう “to” や “for” のような前置詞は使わず、名詞の後ろに付後置詞で文の関係を表します。

特に代表的なのが、–କୁ (-ku) です。–କୁ (-ku) は、日本語の 「へ」「に」 に当たり、目的地を表します。

そして、オリヤー語では動詞の形が 「誰が・いつ」 行うかによって変化します。

その中でも一番分かりやすいのが、現在形や過去形の違いです。

例えば、

現在

ମୁଁ ଯାଏ (Mũ yāe) 私は行く

過去

ମୁଁ ଗଲି (Mũ gali) 私は行った

というように動詞の 「行く」 の部分が変化します。

④ オリヤー語の発音 ― 40以上の発音がある ―

オリヤー語には、以下の11~12つの母音があり、日本語と比べてとても豊富です。

ଅ (a) ଆ (ā) ଇ (i) ଈ (ī) ଉ (u) ଊ (ū) ଋ (ṛ) ଏ (e) ଐ (ai) ଓ (o)ଔ (au)

また、以下の30以上の子音があります。

କ (ka) ଖ (kha) ଗ (ga) ଘ (gha) ଙ (ṅa) ଚ (ca) ଛ (cha) ଜ (ja) ଝ (jha) ଞ (ña)ଟ (ṭa) ଠ (ṭha) ଡ (ḍa) ଢ (ḍha) ଣ (ṇa)ତ (ta) ଥ (tha) ଦ (da) ଧ (dha) ନ (na)ପ (pa) ଫ (pha) ବ (ba) ଭ (bha) ମ (ma)ଯ (ya) ର (ra) ଲ (la) ଵ (va)ଶ (śa) ଷ (ṣa) ସ (sa) ହ (ha)

特徴的なのは、オリヤー語には舌を巻いて発音する音があるということです。

例えば、

ଟ (ṭa):舌を奥に巻いて出す「タ」

ଡ (ḍa):舌を奥に巻いた「ダ」

などがあります。

また、オリヤー語は英語のような強いアクセントはなく、リズムが基本的に一定です。

そのため、「発音の種類は多いが、アクセントはシンプル」という特徴を持っています。

⑤ オリヤー語を学ぶメリット ― バングラデシュへの理解にもつながる ―

オリヤー語を学ぶ最大のメリットは、オリヤー語圏にとどまらず、ベンガル語圏をはじめとする東インド地域やバングラデシュへの理解も深められる点にあります。

実際、オリヤー語はバングラデシュの公用語であるベンガル語と約60〜70%の単語の共通性があると言われており、言語的にもとても近い関係にあります。

また、オディシャ州の州都であるブバネーシュワルは、約80万人ほどの比較的小規模な都市ですが、ヒンドゥー教の寺院がとても多いことで知られています。

ヒンドゥー教に興味がある方は、一度ブバネーシュワルに行ってみるのも面白いかもしれません。

まとめ

オリヤー語は、オディシャ州を中心に話される東インドの主要言語で、日本語と同じSOV語順を持つなど、文法的に身に付けやすい特徴があります。

また、単語はバングラデシュの公用語のベンガル語に近く、文字は丸みのあり、発音は40以上あります。

とてもマイナーな言語ですが、東インドやバングラデシュに興味がある方は学ぶ言語の選択肢の1つにしてもいいしれません。