ナガ人とは? 日本人と似ているインドの少数民族

世界の人々

上の画像を見て、東南アジア人の人々だと思った方も多いのではないでしょうか?

しかし、実際にはこちらは 「ナガ人」 とよばれるインドの少数民族の画像です。

私はとても日本人と似ていると感じて少し驚きました。

今回のブログでは、そんな日本人と似ているインド北東部に住んでいる「ナガ人」について文化・歴史・社会などを分かりやすく紹介します。

① ナガ人の雰囲気

私がナガ人の顔立ちについてGoogleなどで調べてみたところ、中国南部やミャンマーの人々に近く、一般的なイメージの「インド人」とはかなり違う印象を受けました。

中には東アジアの人々ととても近い雰囲気を持つ人もおり、写真だけでは出身地域を判断しにくい場合もあります。

つまり、ナガ人はインドに属しながらも、民族的には東南アジア系に近い人々なのだと思います。

これは、中国に組み込まれたイスラム文化を持つウイグル人や、ロシアに暮らす東アジア系のサハ人などの立場とも少し似ているように感じます。

② ナガ人の文化と暮らし

もともとナガ人は、日本人の神道のような自然の神などを信じる伝統的な信仰を持っていました。

しかし19世紀にイギリスの宣教師がこの地を訪れてから、少しずつキリスト教が広まっていき、 今ではナガランド州の人々の9割以上がキリスト教徒になっています。

インドの中でも特にキリスト教の信仰心が強い地域で、教会の多くは「バプテスト派」と呼ばれるイギリス発のプロテスタント派に属しているそうです。

ナガ人は伝統的な生活をしている人々なので、現在でも独自の宗教を信仰していると私は思っていましたが、9割がキリスト教というのはとても意外に感じられました。

③ ナガ人の言語

ナガ人は「ナガ語」というひとつの言語を話しているわけではありません。

20を超える部族があり、それぞれまったく異なる言葉を使っています。

多くの言語はチベット・ビルマ語族に属していて、ミャンマーやチベットの言語に近いそうです。

また、部族間で言葉が通じないこともあるため、共通語として英語が使われており、インドの中でも英語が通じやすい地域です。

インドに旅行した人たちの間では、デリーやムンバイでは「意外と英語が通じなかった」とよく言われますが、ナガランドではそういうことがあまりなく、旅行客にも比較的訪れやすい地域といえます。

実際にナガランド州では英語が公用語として認められており、学校や行政でも広く用いられています。

これはインド国内でもかなり珍しいケースだと思います。

(デリーやムンバイでは英語はよく使用されていますが、英語をイギリス植民地時代の名残と考える人も多いので、準公用語扱いで公用語とまでは認められていません。)

④ ナガ人のルーツと歴史

ナガ人(Naga)は、インドの北東部のナガランド州を中心に暮らす民族です。

ミャンマーとの国境地帯にも多く住んでいるそうです。

山々に囲まれた地域の小さな村で、今も自然とともに伝統的な生活をしている人が多いです。

この「ナガ人」という名前は、もともとナガ人自身が名乗っていたものではありません。

19世紀にイギリスがナガランド(ナガ人が住む地域)を植民地化した際、あちこちに暮らしていたさまざまな部族をまとめて「ナガ族」と呼んだことが始まりだと言われています。

つまり、“ナガ”という言葉は「北東インドに暮らす人たち」をざっくりとまとめた名称であり、本来は部族ごとに別々の文化や言語を持っていたということです。

そのため、「ナガ人」という言葉は、たとえば「韓国人=韓国語を話し、韓国文化を共有する人々」みたいな意味とは少し違っています。

実際には言葉や文化が異なっている部族がいくつもあり、それらをまとめて“ナガ人”と呼んでいるのです。

私はこの構造はアフリカの歴史にもよく似ていると思っています。

アフリカではもともと無数の部族が存在していましたが、西洋の支配によって「ナイジェリア」や「コンゴ」といった国境が引かれ、異なる民族が一つの国として扱われるようになりました。

それと同じように、ナガ人も、元々は独立した部族の集まりだったのが、植民地時代を経て「ナガ」というひとつの名前でまとめられたのです。

最初は私も「ナガ人=ナガ語を話す人たち」くらいに思っていたので、この話を知ったときは少し驚きました。

⑤ ナガ人の社会と経済

現在も大部分のナガ人は農業を中心に暮らしています。

しかし、最近では若者たちの間で音楽やファッション、SNSなどに関心を持つ人が増えています。

そして、インドでは珍しい東南アジア系の外見や文化を活かして、インフルエンサーとして活動する人もいます。

たとえば、私が調べたところ「Sungjemlia」や「We The Nagas」といったナガランド出身のインスタグラマーが人気を集めていました。

私も投稿を見てみましたが、一般的な“インド人”のイメージとはまったく違う世界が広がっていて、見ていて新鮮に感じられます。

まとめ

インド北東部の少数民族である「ナガ人」が住むナガランドは地理的にはインドの一部に属しています。

しかし、その文化や外見は東南アジア人に近く、インドとは別の国に来たような感覚になります。

私はナガランドを実際に訪れたことはありませんが、旅行記などを読むと、日本人がインドを旅しているときに「ナガ人の方ですか?」と声をかけられることも多いそうです。

つまり、それだけ日本人とナガ人の顔立ちは似ているということだと思います。

そんなとき、私はナガ人の文化や歴史を少しでも知っていれば、インド現地の人との会話がより楽しく、印象的なものになるはずだと思います。