モンゴル族とは?かつて世界一の帝国を築き上げた人々

世界の人々

皆さんはモンゴルと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

お相撲さんや馬に乗った遊牧民などのイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、最も強い印象を残しているのは、当時世界で一番の大国だった「モンゴル帝国」ではないでしょうか。

私は、もともと小国だったモンゴルが大国を築けたのには様々な理由があると思いますが、一番大きいのはそれを可能にしたモンゴル族ならではの考え方や生き方にあったと思います。

今回の記事では、そんなモンゴル族の文化・歴史・社会について分かりやすく解説していきます。

① モンゴル族の雰囲気

モンゴル族は韓国や中国北部の人々に似た北東アジア系の顔立ちをしていることが多いとされています。

そして、寒い気候に適応した体格を持ち、頑丈でたくましい印象を持つ人も多いそうです。

また、モンゴルは標高が高く紫外線が強いこともあり、韓国や中国のような「色白が美しい」といった考え方はそれほど強くなく、多様な雰囲気が自然に共存しています。

② モンゴル族の文化と暮らし

モンゴルの料理は餃子のボーズやホーショールが定番です。

ボーズは小籠包のような見た目をしている餃子です。

私は、中国料理のイメージが強かった餃子がモンゴルにおいても主食であることには少し驚きました。

そして、モンゴルの首都はウランバートルです。

ウランバートルの標高は1,350mで、山に囲まれた都市になっています。

そのため、ウランバートルには山と町が共存した風景が広がっています。

③ モンゴル族の言語

モンゴル語は、同じ北東アジアの言語として韓国語や日本語とも緩やかな系統的なつながりがあるとされています。

そのため、日本語とモンゴル語は文法が似ているので、文法の勉強はかなり楽です。

文字については、もともとは縦書きの「古モンゴル文字」で書かれていましたが、現在のモンゴル国では社会主義国家だったこともあり、ロシアの影響を受けてキリル文字が使われています。

一方、中国にも内モンゴル自治区と呼ばれる地域がありますが、そこでは今も古い縦書きのモンゴル文字が使われ続けています。

④ モンゴル族のルーツと歴史

モンゴル族のルーツは、中央アジア(今のカザフスタンなどがある地域)の草原地帯で遊牧生活をしていた諸部族にさかのぼります。

そして、13世紀にチンギス・ハーンがこれらの部族を統一し、モンゴル帝国を建国しました。

その勢力はアジアからヨーロッパにまで広がり、世界史上最大の帝国のひとつとなりました。

そこまで拡大できた理由は、モンゴルは冬は−30度以上になるほど極端に寒く資源に乏しい過酷な土地だったことが挙げられます。

そのため、モンゴル人たちは生き残るために狩猟や戦いに適応した世界でも珍しい遊牧生活を続けており、どの民族よりも戦う能力が高かったとされています。

つまり、過酷で資源に乏しい環境がモンゴル帝国の拡大を可能にしたということです。

これは、資源が乏しく領土が狭かったヨーロッパ諸国が近代に世界へ影響力を拡大したこととも似ていると思います。

その後、帝国の衰退後にはモンゴルは清王朝の支配下に入りましたが、20世紀初めに再び独立を果たしました。

そしてその後、モンゴルはソ連の影響下で社会主義国家となり、1990年の民主化を経て、現在は資源開発によって発展を続ける国家となっています。

⑤ モンゴル族の社会と経済

モンゴルの経済を支えているのは主に鉱業と牧畜の2つです。

鉱業では、モンゴルは銅や石炭、金などの資源が豊富です。

モンゴル全体では鉱業がGDP(国内総生産)の3割を占めていると言われています。

そして輸出先の大部分は隣国の中国なので、モンゴルの経済は中国にとても依存していると言えるでしょう。

また、広大な草原を生かした羊やヤギ、馬などの牧畜も古くから続く伝統産業であり、人々の生活に欠かせない存在です。

牧畜の仕事をする人の多くは遊牧しながら生きており、今でもモンゴルでは人口の約3分の1が遊牧生活を送っていると言われています。

これには私も、遊牧生活はもう昔の時代のものだと思っていたので少し驚きました。

また、モンゴルは実は日本の約4倍の面積を持ちながら、人口は約350万人しかいません。

そのため、「もっとも人口密度が低い国のひとつ」とされています。

人口密度が低い国というとロシアを想像しがちですが、実はモンゴルの人口密度はロシアの約5分の1ほどなのです。

まとめ

モンゴル族は、かつて優れた遊牧の能力を活かして世界最大の帝国を築き上げた人々です。

モンゴルは日本から近いにもかかわらず、そこに旅行する日本人はあまり多くありません。

しかし、日本にはないような山に囲まれた都市構造や遊牧民の文化があるので、訪れてみるととても面白いかもしれません。