中東の人々が本当によく食べている 「国民食」10選

世界の食文化

中東料理というと、トルコのケバブや豪華な肉料理を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし実際には、トルコにおいてもケバブは日常的に頻繁に食べられている料理ではないのです。

これは中東全体に共通する点で、観光客向けに知られている料理と、現地の人々が日常的に食べている料理の間には大きな違いがあります。

そのため、「有名料理」や「ごちそう」を並べただけでは、実際の中東の人々の食生活を正確に知ることは難しいと思います。

この記事では、よくある観光向けの料理まとめではなく、中東の人々が家庭や日常の食事として本当によく食べている 「国民食」 に焦点を当てて紹介していきます。

中東料理の実像を知るための、生活目線のガイドとして読んでいただければ嬉しいです。

① フムス(シリアなどのレヴァント地域)- حمص

ひよこ豆をペースト状にしたフムスは、シリア・レバノンなどレヴァント地域の日常食の中心です。

また、エジプトやトルコ、サウジアラビアなどでも毎日ではないが、レストランなどでよく食べられています。

朝食や軽食、主食の付け合わせまで様々な場面で登場するのが特徴です。

② ムジャダラ(シリアなどのレヴァント地域)- مجدّرة

ムジャダラはレンズ豆とお米、玉ねぎを混ぜ合わせた素朴な料理です。

肉を使わず栄養価が高いため、シリアやレバノンなどでは家庭料理としてよく食べられています。

中東の「庶民の味」を代表する一皿といえるでしょう。

③ ピラフ(トルコ)- pilav

ケバブのイメージが強いトルコですが、実はピラフの方が圧倒的に日常で食べられています。

家庭ではほぼ毎日登場し、日本の「ご飯」に近い位置づけです。

派手さはないが、トルコの生活を支える主食です。

また、ピラフはトルコ以外でもイランやウズベキスタンなどでもよく食べられているそうです。

④ ゴルメ・サブジ(イラン)- قورمه‌سبزی

ゴルメ・サブジは大量のハーブと豆、肉を煮込んだイランの代表的な家庭料理です。

「イランの味」とも呼ばれ、週に何度も食卓に並び、ペルシア料理のメインともいえる料理です。

⑤ チェロー・カバーブ(イラン)- چلوکباب

チェロー・カバーブは、白米(チェロー)と炭火焼き肉(カバーブ)を組み合わせたイラン料理です。

イランの外食の定番であり、国民的な料理といえるでしょう。

毎日食べない家庭も多いですが、「イラン料理の象徴」として外せないと思います。

⑥ アーシュ(イラン)- آش

アーシュはイランで主に食べられている豆や野菜、麺を煮込んだスープ料理です。

軽食から日常食まで幅広く対応していて、家庭での登場頻度がとても高いのが特徴です。

⑦ カブサ(サウジアラビア)- كبسة

カブサは、鶏肉や羊肉を乗せたアラビア半島の炊き込みご飯です。

サウジアラビアでは、このような「米+肉」の料理が食生活の中心にあり、家庭でも外食でもとても高い頻度で食べられています。

サウジアラビアはイスラム教の国なので、お肉をあまり食べないイメージを持っていたので意外に感じられました。

実際には、豚肉が禁止されているだけで、鶏肉や羊肉はハラール (イスラム教で許可された食事) として広く食べられているそうです。

⑧ コシャリ(エジプト)- كشري

コシャリは、米や豆、パスタを混ぜたエジプトの国民的な料理です。

エジプトの首都カイロなどでは、コシャリ専門店が山ほどあり、毎日食べる人も珍しくないそうです。

安価で腹持ちが良く、エジプトにおいて庶民の味として不動の地位を持っています。

⑨ フール・メダンミス(エジプト)- فول مدمس

フール・メダンミスは、そら豆を煮込んだシンプルなエジプト料理で、朝食としてよく食べられています。

毎日食べても飽きない味として、エジプト国民に深く浸透しています。

⑩ ターメイヤ(エジプト)- طعمية

ターメイヤは、そら豆のコロッケとして知られるエジプト料理です。

特にエジプトの屋台ではよく見られるそうです。

日常のスナックやおかずとして欠かせない存在です。

まとめ

今回紹介した10品は、その全てが中東の人々が本当によく食べている 「国民食」であり、 観光向けではなく、 家庭や庶民レベルで食べられているという特徴を持っています。

これらの料理は、中東では誰もが知っているレベルにもかかわらず、日本ではあまり知られていないのが現状で、少しもったいないと感じます。

日本でも材料をそろえて作ることができる料理が多いため、私自身も実際にこれらの国民食を作ってみようかなと思います。