マラーティー語は、主にインド西部のマハーラーシュトラ州を中心に話されている言語です。
話者数は約8,300万人以上とされ、ヒンディー語やベンガル語に次いで、インド国内で3番目に話される言語の1つです。
また、マラーティー語は北インド系の言語であるため、ヒンディー語とも比較的近いのが特徴です。
この記事では、マラーティー語の文字・単語・文法・発音の特徴と学ぶメリットを、初心者向けに分かりやすく解説していきます。
① マラーティー語の文字 ― ヒンディー語と同じデーヴァナーガリー文字 ―

マラーティー語は、デーヴァナーガリー文字を使っていて、ヒンディー語とも共通しています。
上に横線が引いてあるのが特徴で、インドに興味がある方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。
デーヴァナーガリー文字は、約52個あり英語のアルファベットなどと比べるととても多いです。
しかし、たくさん書いたりして慣れれば着実に覚えられていくと思います。
また、すでにヒンディー語を学んだことがある人にとっては、マラーティー語の文字もほとんど同じなので、かなり覚えやすいです。
② マラーティー語の単語 ― ヒンディー語ととても似ている ―

マラーティー語の単語は、ヒンディー語とよく似ています。
そのため例えば「家」という単語は、
マラーティー語:घर(ghar)
ヒンディー語:घर(ghar)
となり、マラーティー語とヒンディー語では発音や表記が同じです。
ですので、ヒンディー語を知っていると、マラーティー語の単語も比較的スムーズに覚えられます。
一方で、マラーティー語には独自に発展した単語や表現も多く、完全にヒンディー語と同じというわけではありません。
③ マラーティー語の文法 ― 語順は日本語と同じSOV ―

マラーティー語の基本語順は、SOV(主語 → 目的語 → 動詞)で、日本語と同じです。
そのため、語順という点においては日本人学習者にとってとても理解しやすいといえます。
例えば「私は本を読む」は、
मी पुस्तक वाचतो(mī pustak vāchtō)
私 → 本 → 読む
という順番になります。
また、マラーティー語の大きな文法的な特徴の一つが、「私」や「あなた」といった人称や「彼」 「彼女」といった性別によって変化するという点です。
例えば「行く」という動詞は、
私が行く(男性) जातो (jātō)
私が行く(女性) जाते (jāte)
あなたが行く(男性) जातोस (jātōs)
あなたが行く(女性) जातेयस (jāteyas)
というように変化します。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、パターン自体は規則的なので、慣れると自然に使い分けられるようになると思います。
④ マラーティー語の発音 ― 母音と子音合わせて約50種類もある ―

マラーティー語は母音が14種類、子音が36種類あるとされており、日本語よりもかなり多いです。
そのため、日本語にはない発音もたくさん存在しています。
例えば、「カ」 という音にも息を弱く出す音と強く出す音の2つがあります。
क(ka):軽い「カ」
ख(kha):息を強く出す「カ」
また、マラーティー語には、舌を奥に巻いて発音する音があります。
例えば、
ट(ṭa) ड(ḍa)
などです。
日本語の「タ・ダ」よりも舌先をあごの上の奥につけるのがポイントです。
これらの発音は日本語にはないため、最初は少し難しく感じるかもしれません。
たくさん発音したり、リスニングして慣れていくことが大切だと思います。
⑤ マラーティー語を学ぶメリット ― ムンバイでコミュニケーションを取ることができる ―

マラーティー語を学ぶ最大のメリットは、インド最大の経済都市であるムンバイでコミュニケーションを取れるようになることだと思います。
ムンバイは、インド最大の金融都市であると同時に、映画産業ボリウッドの中心地でもあり、デリーと並ぶインドの大都市として広く知られています。
ムンバイでは英語も使われていますが、地元の人々の母語はマラーティー語であるため、マラーティー語ができると、より深い人間関係やビジネスにつながります。
実際、インドは14億人以上の人口がいますが、英語を話すことができる人口は約1億人といわれていて、英語だけでは十分ではないことがわかります。
そのため、マラーティー語などのインドのローカルな言語を勉強する価値はとてもあると思います。
まとめ
マラーティー語には、ヒンディー語と共通する文字、日本語と同じ語順、50種類の母音と子音があるといった特徴があります。
ムンバイによく行く方や急成長中のインド経済に興味がある方にとって、マラーティー語はとても魅力的な選択肢の1つになると思います。
