ラオ族とは?タイ人とそっくりと言われるラオス最大の民族

世界の人々

名前の通り、ラオ族が多く暮らすラオス。ベトナムとタイの間にある国というイメージはあっても、どちらの国に文化的に近いかを知っている人は少ないかもしれません。

結論からいうと、ラオ族はタイ人と文化的にとても近いといわれています。

特に、タイの北東部「イーサーン地方」に住む人々は、ラオスのラオ族と文化的に似ているとされています。

ちなみに、ラオスの南に位置するカンボジアはクメール系と呼ばれる人々が多く、文化的にはラオスとは対照的に南ベトナム寄りの特徴を持っています。

今回のブログでは、タイ人にそっくりと言われるラオスの「ラオ族」に関する情報を詳しく紹介していきます。

① ラオ族の雰囲気

ラオ族はタイ族と文化的に非常に近いといわれています。

そのため、タイのYouTubeやSNSのコメントを見ると、タイ族とラオ族が文化的に近い存在として語られることが多いことが分かります。

そして、ラオ族とタイ族が似ているのは、もともと同じルーツを持っているからです。

古代、中国の南部に住んでいた同じ民族が南へ移動する途中にメコン川を境に分かれたことで、一方がラオ族に、もう一方がタイ族として発展していったと考えられています。

② ラオ族の文化と暮らし

ラオ族の中心地とも言えるのが、ラオスの首都ビエンチャンです。

しかし、そのビエンチャンはよくネット上で「世界一何もない首都」とジョークとして言われることも多いです。

その理由には、バンコクやホーチミンに比べて高層ビルや観光地が少ないことが挙げられます。

その背景には、ラオスが社会主義国家で外資や観光資本を取り入れてこなかったこと、フランス植民地時代にもほとんど開発の対象にならなかったことなどがあるとされています。

そして、ラオスは世界でも珍しい海に面していない内陸国です。

その地理的条件も、ゆるやかな発展の理由のひとつなのかもしれません。

また、ラオスの住居は、下記写真のような伝統的な木造建築が多いとされています。

そして、ラオス人はカオニャオと呼ばれるもち米を毎日3食食べると言います。

日本のお米とは少し違っていて、粘りが強く甘味があります。

私は食べたことがないのですが、どんな食感なのか気になるので、食べてみたいと思います。

③ ラオ族の言語

ラオ族の言語ラオス語はタイ語ととても近く、発音や文法もよく似ています。

タイのテレビや音楽を理解できるラオス人も多く、両国の言語はほぼお互いに理解することが可能なレベルと言われています。

例えば、ラオス語では「ごめんなさい」は “ຂໍໂທດ(Kho Thot)” と言いますが、タイ語でも “ขอโทษ(Kho Thot)” と言います。

④ ラオ族のルーツと歴史

ラオ族のルーツは、古代に中国南部などに住んでいたタイ系の人々にさかのぼるとされています。

13世紀にはラオ族は自分たちの国「ラーンサーン王国」を築き上げました。

ちなみに、「ラーンサーン」の意味はラオス語で「100万の象の国」という意味だそうです。

それは、当時のラオ族が王の移動に白象と呼ばれる象を使い、「象部隊」と呼ばれる象を使う軍隊が軍の中心になっていたからだそうです。

つまり、象はラオスにおいて豊かさと強さの象徴だったのです。

その後、19世紀になるとラオスはフランスによって支配され、ベトナムやカンボジアとともに「フランス領インドシナ」の一部となりました。

ただしフランスはラオスを支配したものの、ベトナムのような大規模な植民地開発は行いませんでした。その理由は、ラオスには山が多く、貿易の拠点として適していなかったからと言われています。

そのため、ベトナムのハノイやホーチミンのようにフランス植民地時代の建物が町中に残っているという光景はラオスでは見られません。

実際、私もYouTubeでラオスの首都ビエンチャンの景色について調べてみましたが、仏教のお寺などが目立ち、西洋風の建物は少なかったです。

そして、ラオスは1953年に独立し、1975年には王政が終わり、ラオス人民民主共和国として新たな国家体制をスタートさせました。

⑤ ラオ族の社会

ラオスは社会主義国家であり、中国の改革開放やベトナムのドイモイ政策のような市場経済を取り入れる動きはまだあまり進んでいません。

(ちなみに市場経済が全面的に取り入れられていないのは世界でラオスとキューバ、北朝鮮だけです。)

そのため、ラオス国内の格差は小さめで、お金や競争に強い執着を持つ人も少ないです。

こうした穏やかな考え方は、バックパッカーなどの旅行者にも好まれています。

競争やお金中心の考え方に少し疲れた方は、一度ラオスを訪れてみるのもよいかもしれません。

まとめ

ラオ族はタイ人に近い民族でありながら、山に囲まれたラオスで独自の文化や考え方を育んできました。

お金や地位では測れない「本当の豊かさ」を感じたい方にとって、ラオスはきっと居心地がよい場所になると思います。

私自身、ラオスの映像や旅行記を見るたびに、その静かで穏やかな雰囲気に少し惹かれています。

お金と地位が重視される現代の競争社会の中で、こうした“ゆるやかな生き方”が残っている国はとても貴重だと思っています。