カンナダ人とは? インドのシリコンバレー 「バンガロール」を築いた人々

世界の人々

カンナダ人(Kannada)は、インド南西部を中心に暮らす民族です。

「カンナダ人」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、「インドのシリコンバレー」と呼ばれるバンガロールという都市の名前は、多くの人が一度は耳にしたことがあると思います。

カンナダ人とは、まさにそのバンガロールなどがあるカルナータカ州とよばれる地域に暮らす人々のことです。

今回の記事ではそんなカンナダ人の文化、社会、ルーツなどについて分かりやすく解説していきます。

① カンナダ人の雰囲気

カンナダ人の外見は、肌の色がやや濃い健康的な茶色で、黒髪・黒い瞳をしていることが多いとされています。

カンナダ人が住む地域は南インドに属しているので、北インドの人々のように中東人と少し似ているような雰囲気はあまりなく、どちらかといえば、古くからインドに暮らしていた先住民の特徴が色濃く残っていると言われます。

② カンナダ人の文化と暮らし

カンナダ人が住むカルナータカ州の食文化は、南インドの中ではスパイスの使い方が比較的控えめで、優しい味付けが多いです。

代表的な料理には「ドーサ(発酵クレープ)」などがあります。

この「ドーサ」は、日本のインド・ネパール料理にはあまり売っていませんが、南インド料理屋などでは定番ともいえる料理です。

私も「ドーサ」を食べてみたことがあるのですが、一般的なインド料理、つまり北インドの料理とはまた違った良さがあると感じました。

また、先ほど述べたようにインドのバンガロールは「インドのシリコンバレー」と呼ばれており、インドのITの中心地の1つに数えられています。

バンガロールには、Infosys、Wipro、Mindtreeなど、インドを代表するIT企業の本社が集まっています。

これらの企業は日本ではあまり知られていないかもしれませんが、インド国内では非常に有名であり、世界的にも高い評価を受けています。

私自身、インド株に関心を持って調べていた時期があり、その際にもこれらの企業の名前は頻繁に目にしました。

また、12〜13世紀に生まれたホイサラ建築は壁や柱の細かい彫刻が特徴的で、芸術的に高く評価されています。

この建築は、チェンナイの伝統的な建築の色のないバージョンだと私は感じました。

③ カンナダ人の言語

カンナダ語(Kannada)は、ドラヴィダ語族というグループに属している言葉で、南インドのタミル語やテルグ語と同じグループです。

独自のカンナダ文字を使用しており、丸みを持った柔らかい形が特徴的です。

カンナダ語はインドにおいてサンスクリット語やタミル語とならんで、最古の言語のひとつとされています。

実際に、カンナダ語で書かれた古代文学も豊富だと言われます。

④ カンナダ人のルーツと歴史

カンナダ人が住む土地カルナータカの歴史は古く、10世紀ごろにはホイサラ王朝などが栄え、南インド全体に影響を与えました。

独自の建築や芸術分野が発達し、現在もその伝統が各地に残っているとされています。

19世紀のイギリス植民地時代には、南インドにおける教育と行政の中心地として大きく発展しました。

そして、独立後はバンガロールを中心として、インドの中でもテルグ語圏と並ぶ技術と教育に強い地域となりました。

⑤ カンナダ人の社会と経済

バンガロールを中心とするカルナータカ州は、インドの中でも特に教育水準が高い地域として知られています。

特に理系分野の教育に力を入れており、インドで一番レベルが高い理工系大学のひとつであるインド科学大学(IIScバンガロール)や、インド工科大学(IIT)の分校、国立工科大学(NIT)などの名門校が集まっています。

そのため、バンガロールにはインド国内からたくさんの優秀な学生が集まり、卒業後はGoogleやMicrosoftなど世界的に有名な企業で働く人も多いです。

ただスタートアップやIT企業が集まっているだけでなく、教育のレベルが高いことが、この地域が“インドのシリコンバレー”と呼ばれる理由のひとつでもあります。

また、カルナータカ州の地元の家庭でも教育意識が非常に高く、子どもたちは幼い頃から英語やプログラミング教育を受けるケースが多いと言われます。

私はそのような環境が、カルナータカ州やバンガロールのITや科学技術分野の発展を支える大きな要因となっていると感じています。

まとめ

カンナダ人は、南インドの中でも教育とIT技術に強みを持っている人々です。

古くから学問や芸術を重んじる文化を持ちながらも、現代ではバンガロールを中心にインドにおけるテクノロジー産業やイノベーションをけん引しています。

インドのITやイノベーションに興味がある方にとって、カンナダ人の理解は欠かせないものだと思います。