インドネシアは人口2億7,000万人を超える東南アジア最大の国で、島の数は1万7千以上とされています。
さらに、インドネシアには300以上の民族がいて、700以上の言語があるといわれています。
そのため、地域ごとに文化も言語も大きく異なっており、都市やそこに住む人々の雰囲気も大きく違っています。
今回の記事では、日本人にも馴染みのある都市から、あまり知られていないけれど重要な都市まで、インドネシアの主要都市をわかりやすく紹介していこうと思います。
① ジャカルタ ― インドネシアの首都であり、最大の都市

ジャカルタはインドネシア最大の都市で、人口は約1,050万人です。
高層ビルが立ち並び、経済、政治、文化すべてが集まるインドネシアの中心です。
しかし、ジャカルタにはいくつか課題もあるといわれています。
そのひとつが「海面上昇」で、ジャカルタは今後数十年で一部の土地が地盤沈下するといわれています。
その問題を解決するため、インドネシア政府は首都の移転を進めており、「ヌサンタラ」とよばれる新しい首都が建設されています。
またジャカルタには多くの民族が暮らしており、ジャワ族やスンダ族以外にも、中華系、バタク人、ブギス人など様々な人々が集まる“多民族都市”でもあります。
② ジョグジャカルタ ― 伝統文化が息づく古都

ジョグジャカルタは、インドネシアの古都であり、古代から中心地として栄えてきたとても歴史のある魅力的な都市です。
特にプランバナン寺院群やボロブドゥール寺院遺跡群はインドネシアにおけるとても有名な観光地の1つです。
また、ジョグジャカルタは学園都市としても有名で、多くの大学が集まっています。
伝統と学問の空気が混ざっていて、落ち着いた雰囲気が魅力的です。
③ バンドン ― スンダ族の文化が根付く高原都市

バンドンはジャワ島西部の山に囲まれた高原都市で、スンダ族とよばれる人々が多く暮らしています。
スンダ族はインドネシア最大の民族ジャワ族よりも明るくフレンドリーで、感情表現が豊かだと言われることが多いです。
バンドンは気候が比較的涼しく、自然が豊かで、「インドネシアの軽井沢」と呼ばれることもあります。
バンドンはジャカルタの近くにあるので、ジャカルタ旅行のついでに自然を感じたい方にはとてもおすすめできると思います。
④ スラバヤ ― ジャワ東部の中心都市であり、インドネシア第二の都市

スラバヤはインドネシア第2の都市で、ジャワ島の東側を代表する大都市です。
人口は約300万人で、ジャカルタ(約1,050万人)と比べるとやや小規模です。
スラバヤは港湾都市としての歴史が長く、商業の中心地でもあります。
人口の大半はジャワ族で、ジャカルタのような多民族性よりも、ジャワらしい落ち着いた文化が強く残っています。
また、リゾート地として有名なバリ島から約300kmで行けるので、バリ島と一緒に観光するのも良いかもしれません。
⑤ バリ島 ― ヒンドゥー文化が息づく世界的リゾート

バリ島は世界的な観光地であり、インドネシアの観光収入の約半分をこの島が生み出しているといわれています。
バリ島の人々の多くはヒンドゥー教を信仰しており、他のインドネシアの地域とはまったく違う文化、建築、儀式を見ることができます。
また、バリ島は観光だけでなく、クリエイターやデジタルノマドが多く移住しているのも特徴です。
⑥ ヌサンタラ ― 建設中の新しい首都

ヌサンタラは、ボルネオ島(カリマンタン)の東側に建設が進むインドネシアの新首都です。
環境に配慮した「スマートシティ」として計画されており、ジャカルタの地盤沈下や渋滞などの問題を解決するための「未来型都市」が目指されているといわれています。
まだヌサンタラは発展途中で人もあまり住んでいないのですが、今後インドネシアの政治の中心となる街で、これからの発展が期待されるでしょう。
まとめ

インドネシアの都市は、日本と比べても驚くほど多様だと思います。
大都会のジャカルタ、伝統的な文化があるジョグジャカルタ、自然豊かなバンドン、商業都市スラバヤ、ヒンドゥー文化を持つリゾート地のバリ島、そして新首都のヌサンタラなどがあります。
同じ国の中に、これほど違う文化を持つ街が集まっている国はあまり多くないと思います。
インドネシアを知ることは、東南アジアの多様性そのものを知ることにもつながるでしょう。
