グジャラーティー人とは? インドの偉人ガンディーとモディを輩出した民族

世界の人々

グジャラーティー人(Gujarati)は、インド西部のグジャラート州を中心に暮らす民族です。

人口は約6,000万人で、ヒンドゥスターニー人やタミル人と比べると多くはありませんが、それでもインドにおいて大きな影響力を持っている人々です。

その象徴ともいえるのが、インド建国の父マハトマ・ガンディー、そして現在の首相ナレンドラ・モディがグジャラート州出身であることです。

今回の記事では、そんなグジャラーティー人について文化・社会・歴史などの側面から詳しく解説していきます。

① グジャラーティー人の雰囲気

グジャラーティー人はやや明るい小麦色の肌に黒髪で、穏やかで落ち着いた表情の人が多いとされています。

グジャラーティー人は北インドに属するため、デリーに住むような人々(ヒンドゥスターニー人)と遺伝的には近いとされています。

② グジャラーティー人の文化と暮らし

グジャラート料理は、野菜中心で甘みのある味付けが特徴です。

インドの中でも特にベジタリアン文化が強い地域であり、ベジタリアンの方は一度訪れてみる価値があるでしょう。

また、グジャラート州の都市ではアーメダバードが文化と教育の中心であり、近年では世界遺産にも登録された「旧市街」が観光地として注目されています。

旧市街に私は行ったことはありませんが、写真などで見る限り、かなりインドらしいカオスな雰囲気を感じられました。

③ グジャラーティー人の言語

グジャラーティー語(Gujarati)はインド・ヨーロッパ語族と呼ばれるグループに属しており、ヒンディー語などと同じルーツを持っています。

文字は独自のグジャラーティー文字を使用し、デーヴァナーガリー文字(ヒンディー語)に似ていますが、上の横線がないのが特徴です。

語彙の約6割はヒンディー語と共通しており、ヒンディー語よりも発音はやわらかく親しみやすいと言われています。

例えば「家」という単語で比べてみると、ヒンディー語の「घर(ghar)」とグジャラーティー語の「ઘર(ghar)」は同じ発音です。

④ グジャラーティー人のルーツと歴史

グジャラート州は古代から中東やアフリカとの海上交易が盛んで、インドにおける貿易の拠点としてとても重要な立ち位置でした。

16〜18世紀にはグジャラート州のスーラトが「ムガル帝国最大の商業都市」と呼ばれ、中東やアフリカの多くの商人が行き交っていました。

イギリス植民地時代に入ると、グジャラートはイギリス東インド会社の商業拠点として重要視されました。

その後、繊維産業や港湾が急速に整備され、その結果、グジャラーティー人はインドにおける「商業・貿易・金融」の地位をさらに固めていきました。

独立後もこの地域は経済の中心であり続け、国内外の企業投資が集まるインド屈指の工業地帯として発展を続けています。

⑤ グジャラーティー人の社会と経済

グジャラーティー人はインド政治に大きな影響を与えてきました。

インド独立の父、マハトマ・ガンディーはグジャラート州出身です。

ガンディーは非暴力・不服従運動でイギリスからの独立を導き、“インドの良心”とも呼ばれました。

そして現代の首相ナレンドラ・モディもまたグジャラート出身です。

2014年から首相を務め、大規模な経済改革を進め、インドを大きく成長させました。

近年はその成果もあり、2027年頃にはインドが世界第3位の経済大国になると予測されており、モディ首相のもとで進むインド経済のさらなる発展が期待されています。

まとめ

グジャラーティー人は古代から中東やアフリカと交易を行い、現在でも商業・貿易・金融においてインド経済を力強く支えている人々です。

また、グジャラート州はインド独立を導いたガンディー、そして現代政治を動かすモディ首相というインド史に大きな影響を与えた人物を生み出した土地でもあります。