グジャラート語の特徴|インド西部の商業・貿易を支える言語

世界の言語

グジャラート語は、主に インド西部のグジャラート州を中心に話されている言語です。

話者数は約6,000万人以上 とされており、ヒンディー語やタミル語ほどではないですが、インド国内では比較的話者の多い言語のひとつです。

この記事では、グジャラート語の文字・単語・文法・発音の特徴と学ぶメリットについて、初心者向けに分かりやすく解説していきます。

① グジャラート語の文字 ― ヒンディー語と違い横線がない ―

グジャラート語は、グジャラート文字と呼ばれる独自の文字を使っています。

グジャラート文字は基本的にはヒンディー語のデーヴァナーガリー文字と似ている部分も多いです。

しかし、グジャラート文字はヒンディー語の文字とは異なり、文字の上にマートラーと呼ばれる横線がありません。

そのため、グジャラート文字は横線がなく、すっきりした見た目をしています。

また、全体的に丸みのある形をしており、数字やアルファベットにどこか近い印象もあるため、南アジアの文字の中では比較的読みやすいと感じる人もいます。

② グジャラート語の単語 ― ヒンディー語に近い単語が多い ―

グジャラート語の単語は、北インドで話されるということもあり、ヒンディー語とよく似ています。

例えば「名前」を意味する単語は、

グジャラート語:નામ (nām)

ヒンディー語:नाम (nām)

となり、意味も発音もほぼ同じです。

また、グジャラート州は古くから貿易や商業が盛んな地域だったため、商売や金銭、契約、取引に関する語彙が他のインドの言語に比べて充実しているそうです。

③ グジャラート語の文法 ― 日本語と同じSOV語順 ―

グジャラート語の基本語順は、SOV(主語 → 目的語 → 動詞)です。

これは日本語とまったく同じ語順なので、日本人にとってはスムーズに理解しやすいと思います。

例えば「私は本を読む」は、

હું પુસ્તક વાંચું (Huṁ pustak vā̃cuṁ)

私 → 本 → 読む

という順番になります。

また、グジャラート語の動詞は、「誰が行うか」「一人か複数か」「いつのことか」といった違いによって、形が変わります。

例えば「行く(જવું)」を例に見てみましょう。

હું જાઉં (Huṁ jāuṁ) 私は行く

તે જાય (Te jāy) 彼/彼女は行く

અમે જઈએ (Ame jāīe) 私たちは行く

હું ગયો (Huṁ gayo) 私は行った

このように、主語が変わるだけで動詞の形も変わるのが分かります。

④ グジャラート語の発音 ― 合計48つの子音と母音 ―

グジャラート語には母音が12つ、子音が36つあります。

そのため、日本語にはない発音もいくつか存在しています。

例えばグジャラート語には、息を強く出す音と弱く出す音の両方があります。

そのため、

k / kh

g / gh

というように、息の出し方が違うだけで別の音として扱われます。

また、グジャラート語は、英語のようにアクセントによって意味が変わる言語ではありません。

全体的にフラットに聞こえ、単語ごとの強弱がそこまで激しくないです。

そのため、抑揚をつけすぎなくても通じやすいのが特徴です。

日本語話者にとってそれぞれは、グジャラート語が自然なリズムで発音しやすい言語だと感じることが多いでしょう。

⑤ グジャラート語を学ぶメリット ― インド有数の商業言語 ―

グジャラート語を学ぶ最大のメリットは、グジャラート州というインドでも特に経済力の強い地域と直接つながれることだと思います。

グジャラート州は、インドの中でも起業家や商人が多く、貿易ネットワークが強いことで知られています。

そのため、グジャラート語圏はインドのビジネスを語る上でとても重要な地域だと思います。

そこでは英語が通じる場面も多いとはいえ、グジャラート語という現地語を話せることは信頼関係を築く上でとても大きな武器になります。

インドのビジネスに興味がある人にとって、グジャラート語は選択肢の1つになると思います。

まとめ

グジャラート語は、横線のない独自の文字、ヒンディー語と近い単語、日本語と同じSOV語順合計48つの発音といった特徴を持つインド西部の言語です。

古代からグジャラート語圏には、商人が集まっていて、現在でもインドのビジネスや貿易の重要な拠点として知られているので、南アジアの文化やビジネスに興味がある方にとって、グジャラート語はとても価値の高い言語だと思います。