エジプトは人口約1億1,000万人を抱える、北アフリカと中東を代表する大国です。
2050年にはエジプトの人口は1億6,000万人に達すると言われていて、今後もさらに発展していくと考えられています。
そんなエジプトと聞いて思い浮かべるのは、おそらくピラミッドやスフィンクスなどの古代エジプト文明という方が多いでしょう。
今回はもちろんギザのピラミッドについても紹介しますが、首都カイロ、地中海に面したアレクサンドリア、古代遺跡の宝庫ルクソールなどについても紹介していこうと思います。
➀ カイロ ― アフリカ最大級の大都市

カイロは人口約2,000万人を抱えるエジプト最大の都市で、政治・経済の中心地です。
最近では、多国籍企業がカイロに中東やアフリカの拠点として進出することも多いといわれています。
約2,000万人というと、インド最大の都市ムンバイなどと同じくらいの人口で、カイロはアフリカの中では一番人口が多い都市だそうです。
(ちなみに、2位はナイジェリアのラゴスです。)
カイロの中心といえばタハリール広場で、3度にわたるエジプト革命の舞台にもなった場所として有名です。

タハリール広場のすぐ横にはエジプト考古学博物館があり、ツタンカーメンの黄金のマスクなど、世界的にも有名な展示品が数多く収蔵されています。
カイロに来たら観光客がまず訪れるような定番スポットといえるでしょう。
そして、ハーン・ハリーリ市場もカイロの観光地としてとても有名です。

ハーン・ハリーリ市場はカイロ旧市街にある巨大なマーケットで、地元の雰囲気も強く残っています。
ランプやアクセサリー、伝統工芸品などのお店がたくさん並んでいます。
雰囲気的には、ベトナムのホーチミンにあるベンタイン市場とも似ていると感じました。
② ギザ ― ピラミッドとスフィンクスがある世界的な観光都市

ギザはカイロの隣にある都市で、人口は約900万人ほどです。ギザは何と言っても、世界遺産「ギザの三大ピラミッド」と巨大な石像「スフィンクス」があることで、世界的に有名な都市です。
ピラミッドは約4,500年前、古代エジプトの王たちの墓として建設されました。
ピラミッドは今では砂のような色をしていますが、昔は表面が白い石灰岩で覆われていて、太陽を反射して強く光っていたらしいです。
現在のピラミッドのイメージとは、また異なるのかもしれません。
また、ピラミッドは現在の技術でも再現することが難しく、どのようにして巨大な石を運び、ほとんどズレがなく積み上げたのかは、最新の研究でも分かっていないそうです。
そしてスフィンクスは、ライオンの体に人間の顔を持つ巨大な石像で、古代エジプトでは「王の権力と守護の象徴」とされていました。

ちなみにスフィンクスは、19世紀後半に大規模な発掘が行われるまでは、顔だけが砂から出ている状態で、体はほとんどが砂に埋もれていたといわれています。
ギザは現在、観光業で発展していて、ピラミッド周辺のホテルやレストランからは、夜にライトアップされたピラミッドを見ることができるそうです。
③ アレクサンドリア ― アレクサンドロス大王が建設した海沿いの都市

アレクサンドリアは人口約500万人で、地中海に面した海沿いの都市です。
現在ではアラブ系エジプト人が中心ですが、昔はローマ人やギリシャ人も多く住んでいたため、カイロよりもヨーロッパ的な雰囲気があるといわれています。
アレクサンドリアは海沿いの都市であることも関係して貿易がとても盛んで、エジプト全体の約60%の貿易がここで行われているそうです。
かつてアレクサンドロス大王によって建設された歴史を持ち、古代には世界最大規模の「アレクサンドリア図書館」があったといわれています。

アレクサンドリア図書館は蔵書が数十万冊に及んだとされていて、当時としては最大級の規模だったそうです。
現在でもその文化を引き継ぐ形で「新アレクサンドリア図書館」が建設されており、観光地としても有名です。
他にも「カイトベイ要塞」は、アレクサンドリアでとても有名な観光地の1つとして知られています。
要塞の頂上にはエジプトの国旗が掲げられていて、とても印象的です。
④ ルクソール ― 古代エジプト最大の遺跡が集まる“屋外博物館”

ルクソールは首都カイロから約500km離れた位置にあり、人口約50万人ほどの比較的小規模な都市ですが、歴史的価値はとても大きいとされています。
ルクソールは世界遺産もあることから観光地として有名で、観光収入が街の経済の中心となっています。
ルクソールで特に有名なのは、世界遺産にも登録された「カルナック神殿」や「ルクソール神殿」で、石像がたくさん並んでいるのが特徴です。
また「王家の谷」と呼ばれるエリアには、ツタンカーメンなど多くの王の墓が存在していて、古代エジプト文明の中心地として世界中の観光客が訪れています。
また、南部にはヌビア人と呼ばれる少数民族も住んでいるそうです。
ヌビア人はサハラ以南アフリカの人々と顔立ちが似ていて、独自の文化や言語を持つ人々です。
まとめ

エジプトには、首都カイロ、世界遺産のギザ、海沿いの都市アレクサンドリア、古代遺跡で有名なルクソールなどの都市があり、それぞれ異なる魅力を持っています。
エジプトの都市ごとの特徴を知ることは、古代エジプト文明から現代のアラブ社会まで、北アフリカや中東に関する幅広いテーマを理解する手助けになると思います。
