「バンコク銀行(Bangkok Bank)」は、タイを代表する巨大銀行です。
日本ではそこまで知名度が高いわけではありませんが、タイでは“国を支える金融インフラ”ともいえる存在で、多くの企業や個人に利用されています。
実際、タイへ行くと至るところで青いバンコク銀行の看板を見かけます。
私は最初、「タイのローカル銀行」というイメージを持っていましたが、調べてみるとASEAN全域にネットワークを持つ国際金融グループであることに少し意外さを感じました。
特に、日本企業との関わりが非常に深いことでも知られています。
この記事では、バンコク銀行がどんな銀行なのか、事業内容や歴史、そして今後の展望までを分かりやすく解説します。
① バンコク銀行の事業を分かりやすく解説

バンコク銀行は1944年に設立されたタイ最大級の民間銀行です。
現在ではタイ国内だけでなく、ASEAN、中国、日本など海外にも幅広く拠点を展開しています。
主な事業は、「法人金融」「個人向け金融」「国際事業」の3つです。
① 法人金融事業
バンコク銀行が特に強いのが法人向けビジネスです。
タイ国内の大企業や財閥系企業との関係が深く、多くの大型プロジェクトで資金提供を行っています。
インフラ建設、不動産開発、工場建設など、タイ経済を支えるさまざまな分野で重要な役割を果たしています。
特に日系企業との関係が強いことでも有名です。
タイには多くの日本企業が進出していますが、その現地金融を支えている銀行の一つがバンコク銀行です。
実際、日本語対応サービスも充実しています。
② 個人向け金融事業
個人向けサービスもタイ国内で大きな存在感を持っています。
預金、ローン、クレジットカード、モバイルバンキングなど幅広い金融サービスを展開しています。
近年はスマホ決済やデジタルバンキングにも力を入れており、タイ国内のキャッシュレス化を後押ししています。
私は「タイの銀行=まだ現金中心」というイメージを少し持っていましたが、実際にはQR決済や銀行アプリがかなり普及していて、日本より進んでいる部分もあると感じました。
③ 国際事業
バンコク銀行は海外展開にも積極的です。
ASEAN各国に加え、中国、日本、アメリカなどにも拠点を持っています。
2020年にはインドネシアの銀行「Permata Bank」を買収し、ASEAN戦略をさらに強化しました。
単なるタイ国内銀行ではなく、“ASEAN全体を視野に入れた地域金融グループ”へ進化しているのです。
② バンコク銀行のこれまでの歩み

バンコク銀行は1944年、第二次世界大戦中のタイで設立されました。
当時のタイでは、国内企業を支える金融機関の重要性が高まっていました。
戦後、タイ経済が成長していく中で、バンコク銀行も急速に規模を拡大していきます。
1960〜80年代には、タイの工業化と経済成長を背景に、多くの企業融資を行い、国内最大級の銀行へと成長しました。
この時代は、日本企業のタイ進出が本格化した時期でもあります。
バンコク銀行は日系企業との関係を強化し、タイ進出を金融面から支えてきました。
1997年のアジア通貨危機では、タイの金融機関の多くが大きな打撃を受けました。
しかしバンコク銀行は、その後の経営改革によって財務基盤を強化し、危機を乗り越えていきます。
この危機以降、タイの銀行業界はより慎重で安定志向になったともいわれています。
2000年代以降は、ASEAN経済の成長を背景に海外展開を加速。
現在では、東南アジアを代表する銀行グループの一つとして存在感を高めています。
③ バンコク銀行のこれからの展望

現在、バンコク銀行はデジタル金融への転換を進めています。
近年のタイでは、スマホ決済やQRコード決済が急速に普及しています。
その中で、バンコク銀行もモバイルバンキングやデジタル決済サービスへの投資を強化しています。
また、ASEAN経済圏の成長も大きな追い風です。
ASEANは今後も人口増加や中間層拡大が期待されており、金融サービス需要もさらに伸びる可能性があります。
特にインドネシアやベトナムなどでは銀行サービスの成長余地が大きいといわれています。
さらに近年は、ESGやサステナブル金融への取り組みも強化しています。
再生可能エネルギーや環境関連プロジェクトへの融資拡大も進めており、単なる銀行から“持続可能な成長を支える金融機関”への転換を進めています。
個人的には、バンコク銀行は「昔ながらの大手銀行」という印象が強かったのですが、実際にはデジタル化やASEAN戦略をかなり積極的に進めている点が印象的でした。
まとめ
このように、バンコク銀行(Bangkok Bank)は、法人金融、個人金融、国際事業を展開するタイ最大級の銀行です。
1944年に設立され、タイ経済の成長とともに発展してきました。
特に、日系企業との強い関係やASEAN全域へのネットワークは、バンコク銀行の大きな強みとなっています。
近年はデジタル金融やサステナブル金融にも力を入れており、従来型銀行から次世代金融グループへの進化を進めています。
今後もASEAN経済の成長とともに、バンコク銀行の存在感はさらに高まっていく可能性があります。
