バリ族とは?ヒンドゥー教を信仰するインドネシアの少数民族

世界の人々

バリ島は東南アジアのリゾート地としてタイのプーケット島と並んでとても有名で、皆さんもご存じかと思います。

しかし、そこに住んでいる「バリ族」と呼ばれる人々の生活や文化、歴史についてはあまり知られていないかもしれません。

今回の記事では、「バリ族がどのような文化を持っているのか」、そして「バリ族がどのような社会を築いてきたのか」などについて分かりやすく解説していきます。

① バリ族の雰囲気

バリ族は日焼けした健康的な肌をしている人が多いとされています。

私が写真で見た限りでは、ジャカルタなどに住むインドネシアの人々と比べると、バリ族の方がさらに東南アジアらしい顔立ちをしている人が多いと感じられました。

(こうした印象には、バリ島が独自の歴史や文化を長く保ってきたことも関係していると考えられます)

そして、大部分のバリ族の女性はインドネシアでは珍しくヒンドゥー教(インドで生まれた宗教)を信仰しているため、一般的なインドネシア女性のようにヒジャブを着ないです。

② バリ族の文化と暮らし

バリ島には様々な地区があり、デンパサールはバリ州政府などが集まる中心地として知られており、ウブドなどは聖なる地として観光地で有名です。

また、バリ島にはヒンドゥー教の像が各地にあり、イスラム教が主流のインドネシアではなかなか見られない光景です。

有名なバリ料理には豚の丸焼き「バビ・グリン」などがあります。

私も最初見たときは、豚が丸ごと焼かれていることに少し驚きました。

豚の丸焼きは日本ではとても珍しいので、バリ島に行ったときは食べてみるといいかもしれません。

③ バリ族の言語

バリ族は自分たちの言語である「バリ語」を持っています。

バリ語は、敬語表現がとても発達しています。例えば、バリ語では「食べる」という表現になんと3つの言い方があります。

目上の人には”nenten ajengan”、同じくらいの人には”medahar”、親しい友達には”mangan”と使います。

そして、多くのバリ族の人々はインドネシア語も話せるそうです。

伝統行事や日常会話ではバリ語が使われ、インドネシアの他の島々の人々とのビジネスでは、共通語としてインドネシア語を用います。

バリ語を学ぶ日本人はほとんどいませんが、バリ島でノマド生活をしたり移住に興味がある方は、バリ語を少し勉強してみるのも良いかもしれません。

④ バリ族のルーツと歴史

バリ族のルーツは、かつてジャワ島東部に住んでいた人々だとされています。

そして、14世紀ごろにイスラム教がジャワ島に広がると、ヒンドゥー教徒だった人々が隣のバリ島へ移り住んでいきました。

その結果、現在でもバリ島はインドネシアの中で唯一ヒンドゥー文化を信仰する地域として知られています。

⑤ バリ族の社会と経済

バリ島の経済は観光業が中心です。

なんとインドネシア全体の観光収入の約半分をこの島が生み出しています。

バリ島の面積はインドネシア全体の約340分の1であることを考えると驚きです。

しかし、コロナ禍で観光業が止まった時には、バリ島の経済は大きな打撃を受けました。

そのため、近年では観光業だけに頼らず、農業や工芸品、デジタル分野などへの多角化も進められています。

まとめ

バリ族は、ヒンドゥー教に基づいた独自の文化を築き上げ、自分たちは他のインドネシア人とは違う人々であると考えている人が多いです。

ジャカルタの人々が政治や経済の面でインドネシアを支えているとすれば、バリ島の人々は観光と文化の面でインドネシアを支えていると言えるでしょう。