アゼルバイジャン語は、主にアゼルバイジャンで使われている言語です。
アゼルバイジャンは旧ソ連の国の1つであるため、昔はロシア語がよく通じていましたが、現在ではロシア語を約25~30%の人しか話さなくなっており、ロシア語離れが進んでいるといえます。
そのため、アゼルバイジャンの人々と自然に交流するためには、アゼルバイジャン語がとても重要だと言えるでしょう。
この記事では、アゼルバイジャン語の 文字・単語・文法・発音の特徴 と、学ぶメリット について分かりやすく解説していきます。
① アゼルバイジャン語の文字 ― ラテン文字を使うトルコ系言語 ―

アゼルバイジャン語の大きな特徴の1つは、ラテン文字を使って書かれているということです。
現在のアゼルバイジャン語は、英語と同じアルファベットをベースにしていながら、
ə / ı / ş / ç / ğ
といった独自の文字を加えた表記体系になっています。
旧ソ連時代にはキリル文字も使われていましたが、現在は完全にラテン文字へ移行しています。
そのため、文字の読み書きは比較的とっつきやすいと思います。
② アゼルバイジャン語の単語 ― トルコ語ととてもよく似ている ―

アゼルバイジャン語は、テュルク語族に属する言語です。
そのため、トルコで使われているトルコ語とは、単語や文法、発音の多くが非常によく似ています。
例えば「家」という単語は、
アゼルバイジャン語:ev
トルコ語:ev
というように、ほぼ同じ形をしています。
感覚的には、アゼルバイジャン語とトルコ語は方言レベルと言われることがあり、お互いコミュニケーションを取ることができるそうです。
そのため、アゼルバイジャン語を身につけると、トルコ語の単語や文法も自然と理解できるようになります。
③ アゼルバイジャン語の文法 ― 日本語と同じSOV型 ―

アゼルバイジャン語の語順は、SOV(主語 → 目的語 → 動詞)が基本とされています。
これは日本語と同じ語順なので、日本人にとってはとても理解しやすいポイントといえるでしょう。
例えば、「私はお茶を飲む」という文は、
Mən çay içirəm
私 / お茶を / 飲む
というように、日本語とほぼ同じ順番になります。
また、アゼルバイジャン語は動詞の語尾によって、「誰が」 「いつ」 「どのように」 行ったかを表します。
例えば、
gedirəm(私は行く)
という文は、「私」という意味が語尾に含まれています。
④ アゼルバイジャン語の発音 ― 母音が自然にそろう ―

アゼルバイジャン語の発音でまず押さえておきたいのが、母音調和と呼ばれるルールです。
難しそうに聞こえますが、簡単に言うと「単語の中の母音が、発音しやすい形に自然とそろう」というものです。
例えば、アゼルバイジャン語には複数形を表す語尾が
-lar
-lər (ə の発音 : 「エ」と「ア」の中間)
の2種類があります。
どちらを使うかは、前の単語の母音によって自動的に決まります。
kitab(本)→ kitablar
ev(家)→ evlər
このように、発音したときに違和感のない形が選ばれるため、実際に話しているうちに自然と身につくことがほとんどです。
また、アゼルバイジャン語では、アクセントが最後の音節に来ることが多いです。
例えば、
kitaB
oxuyuRAM
そのため、最後を少し強く読むと自然な発音になります。
⑤ アゼルバイジャン語を学ぶメリット ― コーカサス地方とトルコの両方を知ることができる ―

アゼルバイジャン語を学ぶ最大のメリットは、コーカサス地方とトルコの文化や社会を同時に知ることができるという点だと思います。
アゼルバイジャン語を通して現地の人々と話すことで、トルコ語圏の雰囲気と、旧ソ連圏の歴史や社会背景の両方を肌で感じることができます。
また、トルコ語と非常に近い言語でもあるので、アゼルバイジャン語を学ぶことでトルコ語の理解も自然と深まっていきます。
実際に、アゼルバイジャン語が分かるようになると、トルコのニュースや動画、日常会話の内容もかなり分かるようになるそうです。
さらに、アゼルバイジャン語は外国人学習者が少ないため、少し話せるだけでも現地では珍しいがられて、会話のきっかけにもなりやすい言語です。
観光や長期滞在でアゼルバイジャン現地に溶け込みたい人にとって、非常にコストパフォーマンスの高い言語だと言えるでしょう。
まとめ
アゼルバイジャン語は、ラテン文字を使うトルコ語に非常に近い言語で、日本語と同じSOV語順を持っています。
コーカサス地域を深く知りたい方やトルコ語圏の文化に興味がある方にとって、アゼルバイジャン語はとても良い選択肢になると思います。
