アルバニア語の特徴|アルバニアやコソボで使われる独自の言語

世界の言語

アルバニア語は、主にバルカン半島のアルバニアやコソボを中心に、約700〜800万人に話されている言語です。

アルバニア語は、周囲のセルビア語やギリシャ語、トルコ語などとのどれとも似ていない独立した言語として知られています。

そのため、アルバニア語は他のヨーロッパ言語とは大きく異なる特徴を持っています。

この記事では、アルバニア語について、文字・単語・文法・発音の特徴と学ぶメリットを、初心者向けに分かりやすく解説していきます。

① アルバニア語の文字 ― 英語と同じラテン文字を使う ―

アルバニア語は、ラテン文字と呼ばれる英語と同じアルファベットを使って書かれます。

ちなみに、バルカン半島全体では、

キリル文字 (ロシア語の文字) : ブルガリア語・セルビア語(一部)

ギリシャ文字 : ギリシャ語

ラテン文字 (英語の文字) : アルバニア語・クロアチア語・スロベニア語・ボスニア語

が使われています。

また、現在アルバニア語では、全部で36文字のアルファベットを使っています。

基本は英語と同じラテン文字ですが、アルバニア語ならではの特徴として、2つの文字を組み合わせて1つの音を表すダイグラフと呼ばれる「二重文字」が多く使われています。

dh / gj / ll / nj / rr / sh / th / xh / zh

例えば、

dh:英語の this の th に近い音

sh:英語の she の sh

zh:英語の measure の zh

といった発音になります。

そしてアルバニア語は、スペルと発音の対応がとても分かりやすいため、読み方については、ヨーロッパの言語の中でも比較的学びやすい部類だと言えるでしょう。

② アルバニア語の単語 ― 周囲の言語とはあまり似ていない ―

アルバニア語の単語は、基本的に他の言語とはあまり似ていないのが特徴です。

例えば「水」という単語は、

アルバニア語:ujë

英語:water

ギリシャ語:nero

セルビア語:voda

となり、どれとも一致しません。

このように、アルバニア語はヨーロッパの言語に詳しい人でも「見たことのない単語が多い言語」と感じることが多いですが、その分、独自性がとても強いユニークな言語でもあります。

③ アルバニア語の文法 ― 語順はSVOで、語尾が変化する ―

アルバニア語の基本語順は、SVO(主語+動詞+目的語)で英語と同じです。

そのため、英語が得意な人はアルバニア語の語順を身に付けられやすいと思います。

例えばアルバニア語で「私は本を読む」は

Unë lexoj një libër.

(私/読む/一冊の本)

となります。

一方で、アルバニア語の大きな特徴として、名詞の語尾の変化が今も残っているという点があります。

例えば「友だち」を表す名詞 mik は、語尾が次のように変化します。

〜は :mik

〜の :mikut

〜を :mikun

このように、名詞の語尾が変わることで文法的な関係を表すのが、アルバニア語の特徴です。

④ アルバニア語の発音 ― 母音はシンプル、子音はやや複雑 ―

アルバニア語の母音は、

a / e / ë / i / o / u / y

の7つが基本です。

このうち ë は、日本語にない母音で、分かりやすくいうと「ウ」と「エ」の中間の発音です。

一方で、子音はおよそ29個とやや多めで、二重文字によって発音の違いを表しているのが特徴です。

例えば、

rr:強く巻く r

ll:暗い l

などがあり、日本人学習者にとっては、最初は少し発音が難しく感じられると思います。

⑤ アルバニア語を学ぶメリット ― 独自の言語を知ることができる ―

アルバニア語を学ぶメリットの1つは、ヨーロッパの中でもとても個性の強い言語に触れられることです。

アルバニア語は、周辺のどの言語とも似ておらず、独自の立ち位置を保ってきた言語として知られています。

また、アルバニア語はアルバニア国内だけでなく、コソボでも広く使われている言語です。

そのため、セルビアとコソボの関係など、バルカン半島の歴史や背景に興味がある方にとっても、アルバニア語はおすすめできると思います。

まとめ

アルバニア語は、バルカン半島で話されていて、周辺のどの言語ともあまり似ていない、独自性の高い言語です。

英語と同じラテン文字を使いながらも、語彙や文法、発音の面でとても強い個性を持っています。

「他とは違うヨーロッパの言語を学びたい人」にとって、アルバニア語はとても魅力的な選択肢だと言えるでしょう。