アフガニスタンの主要都市4選 | ペルシャ文化の影響を受けた国の魅力

世界の都市

アフガニスタンは人口約4,000万人ほどで、中央アジアと中東の境目に位置する国です。

古代や中世の時代にはシルクロードの重要な拠点として栄えました。

現代のニュースでは、アフガニスタンはタリバンをはじめとして戦争のイメージが強く、ネガティブな印象を持っている方が多いかもしれません。

しかし、アフガニスタンは文化面ではとても魅力を持っている国でもあります。

民族的にも多様で、主にタジキスタンにルーツを持つタジク人と、タリバンの中心層としても知られているパシュトゥーン人の、大きく2つに分けられます。

今回は、そんなアフガニスタンを代表する4つの都市— 首都カブール、タリバンの発祥地カンダハール、ペルシャ文化のヘラート、そして日本人に顔立ちが似た人が多いとされるバーミヤン — について、分かりやすく紹介していきたいと思います。

➀ カブール — アフガニスタンの首都で最大の都市

カブールはアフガニスタンの首都で、人口は約400万人ほどとされています。

カブールは山に囲まれている都市で、標高は1,800mとかなり高いです。

私がカブールの写真を見た時は、山にたくさんの住宅が建てられているのが印象的でした。

日本では、平地に住宅が密集していて、山にはあまり建てられていないので、建築の文化が異なると感じました。

また、カブールは民族的にはタジク人がとても多く、約45%を占めているといわれています。

私はアフガニスタンとタジキスタンが文化的に近く、言語でもコミュニケーションを取れることは知っていましたが、首都カブールにそんなにタジク人が多いことは知らなかったので、少し驚きました。

ちなみに、アフガニスタンに住んでいるタジク人は、「ダリー語」とよばれるタジク語にとても似た言語を使うそうです。

そして、カブールの有名な観光地を2つ紹介していこうと思います。

1つ目は「バブール庭園(Babur’s Garden)」です。

16世紀にムガル帝国の創設者のバーブルによって建てられた庭で、自然が豊かなのがとても魅力的です。

ムガル帝国というとインドのイメージがありましたが、パキスタン、アフガニスタンまで領土が伸びていたことには少し驚きました。

2つ目は「ダルルアマン宮殿(Darul Aman Palace)」です。

ダルルアマン宮殿は「平和の家」という意味があり、1920年代に建てられた比較的新しい宮殿です。

アフガニスタンをヨーロッパのような近代国家にするために建てられたといわれており、ヨーロッパ風の建築が特徴的です。

② カンダハール — タリバン発祥の地

カンダハールはアフガニスタン南部の都市で、地理的にパキスタンに近く、人口は約60万人ほどです。

タリバンが最初に勢力を拡大した場所として、ニュースで話題になることが多い地域です。

タリバンはパシュート語で「学生たち」という意味を持ち、もともとは治安回復を目標として、若者たちが立ち上げた組織でした。

1996年から2001年にかけてアフガニスタンを支配し、2021年にアメリカ軍がアフガニスタンから撤退したことにより、再び支配を開始しました。

③ ヘラート — ペルシャ文化が色濃く残る街

ヘラートはアフガニスタン西部の都市で、人口は約18万人ほどです。

地理的にイランのすぐ近くにあるため、建築や文化においてペルシャ文化の影響を強く受けています。

民族的には、文化的にイラン系に近いタジク人が大多数を占めているそうです。

特にヘラートの観光地で有名なのは、「ヘラート金曜モスク(Friday Mosque of Herat)」です。

写真を見てみると、どこかイランのモスクに近い雰囲気があると感じました。

④ バーミヤン — 日本人に顔立ちが似ているハザラ人が多く住む街

バーミヤンはアフガニスタン中央部にある標高約2,500mの都市で、人口は約10万人です。

バーミヤンは、アフガニスタンでも珍しく「ハザラ人」というモンゴル系の人々が暮らしていることでも有名です。

ハザラ人の外見は、どちらかというと東アジア寄りで、日本人に似ているような顔立ちの人も中にはいるそうです。

私もアフガニスタンというと遠いイメージを持っていたので、これには驚きました。

それと同時に、ロシアにもヤクート人やブリヤード人などモンゴル系の人々が住む地域があることを思い出し、それとも似ていると感じました。

また、この街を世界的に有名にしたのが、巨大な石仏「バーミヤン大仏(Buddhas of Bamiyan)」です。

6世紀頃に作られたこの巨大な大仏は、かつて世界最大級の仏像として知られていました。

しかし、2001年にタリバン政権によって破壊され、世界中で大きな衝撃を呼びました。

タリバンが破壊した理由は、イスラム教の偶像崇拝禁止という教えに反しているからだそうですが、他の国のイスラム教徒たちからも多くの批判を受けることになったといわれています。

現在でも崩れた跡がそのまま残っていて、3D映像で復元するイベントが行われることもあります。

また、バーミヤンといえば、日本では中華料理のチェーン店というイメージもあります。

これは、バーミヤンがシルクロードの拠点として東西の文化が交わる場所だったことから、「中華料理を通して人と人を結びつけたい」というコンセプトを持たせたかったからだそうです。

まとめ

アフガニスタンには、首都カブール、タリバンの発祥地カンダハール、ペルシャ文化のヘラート、そして日本人に顔立ちが似た人が多いバーミヤンなど、歴史と文化を強く感じられる都市が多くあります。

アフガニスタンというと戦争のイメージが先行しがちですが、古代からシルクロードなどを通して東西の文明が交わってきた地域であり、今でもその深い歴史を伝える貴重な場所がたくさん残っています。