Mahindra Group(マヒンドラ・グループ)は、1945年に設立されたインド発の大手コングロマリット(色々な業界をまとめてやっている巨大企業)です。
自動車を中心に、IT、農業、金融、不動産、防衛分野まで幅広く事業を展開しており、インドでは知らない人はいないレベルのとても有名な企業グループです。
特にSUV (道が悪くても走れる車)やトラクター (農業のための作業車)などの分野では国内トップクラスの存在感を持っています。
この記事では、Mahindra Groupの事業内容やこれまでの成長、今後の展望を、できるだけ分かりやすく紹介していきます。
① Mahindra Groupの事業を分かりやすく解説
ここでは、Mahindra Groupが展開している主な事業を1つずつ見ていきます。
自動車(SUV・商用車)

Mahindra Groupのメインとなる事業が自動車分野です。
その中でも有名なのが、Mahindra & Mahindraが手がけるSUV (道が悪くても走れる車)や商用車です。
インドでは道路の状況があまり良くない地域が多く、悪路でも安心して使える頑丈な車が重視される傾向があります。
そのため、MahindraのSUVは、多くの人から支持を集めていて、2025年にはSUVの販売台数で約62万5,000台以上を記録しており、国内でも上位に入る販売規模となっています。
農業用トラクター (Mahindra 475DIなど)

Mahindraは、農業の時で使うトラクターの販売台数で世界トップクラスのメーカーでもあります。
実際、2024年のMahindraの農業用トラクター販売台数は約378,400台ほどで、非常に多くの台数が売れていることが分かります。
インドでは全労働者の半分近くが農業に関わっており、トラクターは農村部の暮らしに欠かせない存在です。
Mahindraのトラクターは、「壊れにくくて、長く使える」という点がとても評価されています。
インドの農村部では経済的に厳しく、頻繁にトラクターを買い替えるのが難しいため、信頼性の高さはとても重要です。
こうした実情をよく理解した製品づくりが、多くの農家から支持されている理由だと言えます。
ITサービス(Tech Mahindra)

Mahindra GroupはIT分野にも強く、子会社のTech Mahindraは、インドを代表するITサービス企業の1つです。
主に通信・金融・製造業向けのシステム開発やITコンサルを手がけていて、インド国内だけでなく海外企業からの案件も多いのが特徴です。
そして最近はDXやAI、クラウドなどの分野にも力を入れていて、グローバルに存在感を高めています。
金融や不動産など

Mahindra Groupは、車やITのみならず、自動車ローンなどの金融サービス、不動産開発、宇宙・防衛関連事業まで手がけています。
このようにMahindraは、特定の分野に限らず、さまざまな産業をまたいで事業を展開している点が大きな特徴です。
個人的には、日本にはここまで多角的に事業を展開する財閥的な企業が少ないので、Mahindra Groupのような企業はとても新鮮に感じられました。
② Mahindra Groupのこれまでの歩み

Mahindra Groupは、1945年にインド北部・パンジャーブ州のルディアナで生まれた企業グループです。
最初の頃は、インドの農業を支えるためトラクター事業を行っており、農業機械の会社というイメージが定着しました。
その後1980年代ごろからは、悪路に強くインドの道路事情に最適化されたSUVなどの自動車分野でも存在感を拡大していきます。
2000年代以降はTech Mahindraを中心とするIT事業に本格的に参入し、世界展開も行っていきます。
近年はEV (電気自動車)や環境分野にも注力しており、インドの経済成長とともに進化を続けています。
③ Mahindra Groupのこれからの展望

今後、Mahindra GroupはEV(電気自動車)や再生可能エネルギーへの投資をさらに強化し、インド国内だけでなくグローバル市場での存在感を高めていくと見られます。
特にSUVやトラクターといった既にある得意分野に最先端のテクノロジーを組み合わせ、「環境対応×実用性」を軸にした成長が期待されています。
伝統的な製造業の強みを活かしつつ、新しい分野にも柔軟に挑戦していくのがMahindraの強みといえます。
まとめ
Mahindra Groupは、農業機械からスタートし、自動車、IT、金融、さらにはEVや環境分野まで事業を広げてきた、インドを代表する巨大コングロマリットです。
インドの道路事情や農村部の実情に合ったSUVやトラクターで信頼を築きつつ、Tech Mahindraを中心にグローバルなIT企業としても成長してきました。
今後はモビリティとテクノロジーを軸に、「インド発のコングロマリット企業」としてさらに存在感を高めていくと考えられます。
