Olaとは? インド最大級の配車サービスを提供する会社

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Ola(オラ)は、2010年に設立されたインド最大級の配車サービスを提供する企業です。

スマホアプリでタクシーやバイクを呼べる配車サービスを中心に、現在はEV(電気自動車)や金融、地図など、幅広い分野に事業を広げています。

インドでは「配車アプリ=OlaかUber」というレベルで知られており、Uberのシェアが約50%、Olaのシェアが約34%ほどだそうです。

特に小さめの都市や地方部ではOlaの存在感が非常に強いのが特徴です。

この記事では、Olaの事業内容やこれまでの成長、今後の展望について、できるだけ分かりやすく紹介していきます。

① Olaの事業を分かりやすく解説

ここでは、Olaが行っている主な事業を1つずつ見ていきます。

配車サービス

Olaのメイン事業は、タクシーやバイクをスマホで呼べる配車サービスです。

アプリ上で行き先を指定すると、近くにいるドライバーと自動でマッチングされ、自宅や職場、駅など好きな場所から乗車できます。

2024年時点で、Olaはインド国内250以上の都市で展開しており、登録ドライバー数は150万人以上、利用者数は月間で約2,860万人とされています。

都市部だけでなく、Uberが弱い地方都市や中規模都市にも強いのがOlaの大きな特徴です。

インドでは、こうしたローカル発のサービスが地方や農村部で強いケースは珍しくありません。

その背景には、英語だけでは十分に対応できず、ヒンディー語をはじめとする現地言語への対応が、サービス展開において重要な要素になっていることが関係していると思います。

Ola Bike(バイク配車)

Olaは、タクシーだけでなくバイク配車にもかなり力を入れています。

短距離移動を安く済ませたい人向けで、渋滞の多いインドの都市部では特に人気があります。

ベトナムだけでなくインドでもバイクが普及しているのは、少し意外に感じました。

実際、料金は初乗りが約25円くらいで、タクシーよりもかなり安く、日常的に使われているケースも多いです。

このバイク配車の普及が、Olaがインド全体に広がった大きな理由の1つとも言われています。

Ola Electric(EV事業)

Olaは配車アプリだけでなく、EV事業にも本格参入しています。

Ola Electricでは、電動スクーター (日本で言う電動の原付)の「Ola S1」シリーズを展開しており、2025年時点でインドEVスクーター市場の約16%前後を占めています。

現在インドは大気汚染がとても深刻な国の一つなので、今後EVが普及することにより、大きく改善することが期待されます。

ドライバー向け金融

Olaは配車サービスだけでなく、ドライバー向けの金融サポートにも力を入れています。

車両購入ローンや保険、走行データをもとにした少額の融資などを提供し、銀行口座や信用履歴が持たなくても働きやすい仕組みを整えています。

インドでは銀行口座や取引の履歴がほとんどない人も多いので、こうしたサービスはとても重要です。

地図(Ola Maps)

Olaは、配車やEV事業を支えるために、インド向けの独自地図サービス「Ola Maps」を使っています。

地方の細かい道やインドのローカル言語にも対応しており、Google Mapを使うよりも正確な迎車を可能にしています。

② Olaのこれまでの歩み

Olaは2010年、インドのムンバイで設立されました。創業した頃は、電話やWebでタクシーを予約できるサービスとしてスタートしています。

その後、スマートフォンの普及とともにアプリ化が進み、2010年代前半には一気にユーザー数を拡大しました。

2015年以降はUberとの競争が激化しますが、地方都市への展開やバイク配車などで差別化し、インド国内トップクラスの配車アプリとしての地位を維持してきました。

現在では、配車サービスだけでなく、EVやドライバー向け金融、地図などを含めた総合モビリティ企業へと進化しています。

③ Olaのこれからの展望

Olaのこれからは、配車アプリという枠を超えて総合モビリティ企業 (人やモノの移動をまとめて便利にする会社)へと大きく変わっていくと考えられます。

これまでの主力だった配車事業は、Uberとの競争が激しく利益を出しにくくなっています。

その一方で成長の中心になるのがEV事業のOla Electricです。

電動スクーターを低価格で大量生産し、インド政府のEV政策も追い風となっています。

さらに地図サービスなども自社で固めることで、長期的には「インド発の総合モビリティ企業」へ進化していく可能性があると思います。

個人的には、Olaは「インドという国の移動事情を一番よく理解している企業」だと感じました。

正確な地図を自社で開発し、タミル語などのローカルな言語にも対応するなど、ドライバーや利用者が使いやすい仕組みを整えています。

このように都市部だけでなく地方まで考えてサービスが設計されている点は、外資系サービスにはない強みだと思います。

まとめ

Olaは、インド最大級の配車サービスを軸に、バイク配車やEV、ドライバー向け金融、地図まで手がけている企業です。

特に地方都市やバイク移動に強く、言語対応や地図などをインドの実情に合わせて作り込んでいる点が、大きな強みになっています。

そして今後は配車だけでなく、EVを中心としたインド発の総合モビリティ企業としての成長が期待されています。