Infosys(インフォシス)は、1981年にN. R. Narayana Murthy(ナラヤナ・ムルティ)ら7人によって設立された、インドを代表するITコンサル企業です。
主な事業分野は、ITコンサルティング、システム開発、クラウド、AI、DX(デジタル変革)支援などです。
InfosysはGAFAのようなIT巨大プラットフォームではなく、世界中の大手企業の裏側のIT基盤を支えている存在といえます。
現在ではインド国内だけでなく、アメリカやヨーロッパ、日本を含む世界中の企業や政府機関をクライアントに持っています。
今回の記事では、Infosysのサービス内容・創業から現在までの歴史・そして今後の展望を分かりやすく解説していきます。
① Infosysのサービスを分かりやすく解説

まずは、Infosysが展開している代表的な事業を1つずつ紹介していきます。
ITコンサルティング、システム開発
Infosysのメインの事業といえるのが、企業向けの ITコンサルティングとシステム開発 です。
銀行、保険、製造業、通信、IT企業などを中心に、業務システムの設計・開発・運用をまとめて支援しています。
世界50ヵ国以上が対象で、Fortune Global 500のクライアントも多いそうです。
特に、大企業向けの基幹システム(会計・人事・決済など)を長期間にわたって安定運用できる点が高く評価されています。
例えば、State Bank of Indiaといった世界的に有名な銀行の会計・決済システムを設計から運用までまとめて担い、数千万規模の利用者がいるシステムを24時間365日安定して稼働させています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)支援
近年、Infosysが最も力を入れているのがDX支援です。
DX支援は簡単に言うと、今までの仕事のやり方を、クラウドやデータ、AIを使ってアップデートし、会社そのものをもっと効率的にすることです。
単なるIT技術の導入にとどまらず、経営戦略の立場からITを設計することができるのがInfosysの強みです。
クラウドやAI、データ分析
Infosysは、AWS・Microsoft Azure・Google Cloudなどの有名なクラウドと連携し、クラウド移行やAI・機械学習、ビッグデータ分析といった先端分野にも積極的に取り組んでいます。
近年は、生成AIを活用した業務効率化にも力を入れていて、世界の大企業向けにAI導入支援を行っています。
例えばInfosysは、大企業の社内問い合わせの回答を生成AIで自動化し、人が対応していた事務作業を減らす支援を行っています。
② Infosysの創業から現在まで

Infosysは、1981年にN. R. Narayana Murthyを中心とする7人のエンジニアによって設立されました。
創業した時の資本金はわずか250ドル程度とされており、インド国内ではIT産業がまだほとんど注目されていない時代でした。
それでも創業者たちは、「インド人の技術力は世界で通用する」という強い信念を持ち、当初から海外向けのソフトウェア開発を目指しました。
1990年代にインド政府が経済自由化政策を進めると、この方針が追い風となり、Infosysはソフトウェア輸出企業として急成長しました。
特にアメリカ市場で高く評価され、売上の大半を海外から得るビジネスモデルを確立します。
そして1999年には、InfosysはNASDAQに上場し、インド発テクノロジー企業が世界市場で認められた象徴的な出来事となりました。
2000年代以降は、従来のITアウトソーシングに加え、ITコンサルティング、DX支援、クラウド、データ分析、AIといった分野へと事業を拡大していきます。
その結果、従業員数は急速に増えていき、現在では30万人以上を抱える巨大IT企業へと成長しました。
また現在では、事業展開国は50か国以上に広がっていて、Fortune Global 500を含む世界的な大企業を数多くクライアントに持つなど、インドの世界有数のITサービス企業として確固たる地位を築いています。
③ Infosysの現在とこれから

Infosysは今後は特に、生成AIやクラウドネイティブ(クラウド前提で作られたシステム)、サイバーセキュリティ、持続可能性といった分野に力を入れていくとされています。
特に生成AIの分野では、InfosysはAmazon Web Services(AWS)と連携し、企業へのAI導入を本格的に進めています。
自社のAIプラットフォームであるTopazと、AWSのAmazon Q Developer(AIによるコーディング支援)を組み合わせることで、ソフトウェア開発だけでなく、人事や営業、ベンダー管理 (外部の取引先や委託先を管理すること)といった社内業務全体をより効率的に変えていくことを目指しています。
まとめ
Infosysは、インドのIT技術を象徴する巨大企業で、コンサルからシステム開発、クラウド、AI、DXまで幅広く企業のIT基盤を支えています。
創業からずっと「インドの技術力は世界で通用する」という理念のもとで成長を続けており、現在は生成AIやクラウドネイティブ領域を軸に、次の成長ステージへと進もうとしています。
