Reliance Industries(リライアンス・インダストリーズ)は、1966年にDhirubhai Ambani(ディルバイ・アンバニ)によって設立された、インド最大級の複合企業(コングロマリット)です。
石油・化学といった伝統的な重工業から、通信業のJio、小売業のReliance Retail、エネルギー、デジタル分野まで幅広く事業を展開しています。
現在ではインド人ならほぼ全員が名前を知っている国民的企業で、売上規模もインド国内トップクラスを誇っています。
今回の記事では、Reliance Industriesのサービス内容・創業から現在までの歴史・そして今後の展望について、分かりやすく解説していきます。
① Reliance Industriesのサービスを分かりやすく解説

次は、Reliance Industriesが展開している代表的な事業をいくつか紹介していきます。
石油・化学事業
Reliance Industriesの原点であり最大の収益源なのが、石油を、ガソリンや日用品の材料に変える事業です。
特にインド西部のグジャラート州ジャムナガルにある工場は世界でもトップクラスの規模を誇っており、インド向けだけでなく、海外にもガソリンや化学製品を大量に送り出しています。
この分野で稼いだ資金が、後の通信・小売事業への大規模投資につながりました。
Jio(通信・デジタル事業)
Relianceの急成長を語る上で欠かせないのが、通信事業のJio(ジオ)です。
Relianceが通信事業に本格参入したのは2016年で最近ですが、格安データ通信や無料通話、高速モバイル回線といった戦略によって、短期間で数億人規模のユーザーを獲得しました。
現在では、Airtelと並ぶインド最大の通信キャリアとして、インドのスマホやインターネットの普及を一気に加速させた存在といわれています。
Reliance Retail(小売事業)
Reliance Retailはスーパーマーケットやコンビニ、家電量販店、ファッション、オンライン小売などを展開する、インド最大の小売企業です。
実店舗数は数万規模にのぼるとされていて、インドの地方都市や農村部までカバーしているのが大きな特徴です。
そのため、「インド版ウォルマート」ともよくいわれます。
JioCinema、JioSaavn、JioMart (動画や音楽、ECサービス)
Relianceは通信サービスのJioを基盤として、動画配信や音楽配信、クラウド、Eコマースといったデジタルサービスにも力を入れています。
例えば、動画分野では、JioCinemaを運営しており、ボリウッドを中心とした映画やドラマを配信しています。
そして、音楽分野では、JioSaavnを展開しており、インドの音楽から洋楽まで幅広い楽曲を聴くことができます。
さらに、オンラインショッピングでは、JioMartを通じて、食料品や日用品を中心に、近所の実店舗と連携したEコマースを広げています。
私が思ったのは、Jioという通信キャリアを基盤として、動画サービスや音楽サービスなどにも広げているのがインド独特だと思いました。
日本の場合、auやUQ Mobileなどの通信キャリアは動画サービスや音楽サービスまで広げるケースはあまり多くないからです。
② Reliance Industriesの創業から現在まで

Reliance Industriesは、1966年にディルバイ・アンバニによって設立されました。
もともとは小さな繊維商社でしたが、1970〜80年代にかけて石油・化学分野へ進出し、急成長していきます。
そして、1990年代以降は、エネルギーやインフラ、通信などの分野にも事業領域を広げ、インド経済の成長とともに規模を拡大していきました。
さらに、2010年代後半からは通信キャリアのJioが成功して、Reliance Industriesは「重工業企業」から「デジタル企業」へと大きく変貌しました。
大手企業でありながら、IT時代の波に上手く乗ることができたのが、Relianceのすごいところだと思います。
③ Reliance Industriesの現在とこれから

現在のReliance Industriesは、売上規模はインドでトップクラスで、エネルギーから通信、小売まで幅広い分野を手がける巨大企業となっています。
今後は特に、再生可能エネルギーやグリーン水素、AI・データ活用といった分野に力を入れていくといわれています。
まとめ
Reliance Industriesは、1966年に設立されたインド最大級の複合企業です。
石油・化学を基盤として、通信キャリアのJioや小売のReliance Retail、デジタル分野へと事業を広げ、インド人の生活インフラそのものを支える存在になっています。
インド経済やインド企業に興味がある方は、Reliance Industriesを知ることで、今のインドをより深く理解することができると思います。
