フランス語は、ヨーロッパを中心にフランスやベルギー、スイス、カナダのケベック州などで話されている言語で、母語話者は約8,000万人にのぼります。
さらに、コンゴなどのアフリカやカリブ海地域なども含めると、フランス語話者は世界で3億人以上に達すると言われています。
このようにフランス語は、ヨーロッパ発の言語でありながら、アフリカ・北米・中東など世界各地で使われる「国際性の高い言語」という特徴があります。
そのため、ヨーロッパだけでなく、世界で通じる言語を学びたい方にフランス語は向いているといえます。
この記事では、フランス語の文字・単語・文法・発音の特徴 と、学ぶメリットを分かりやすく解説していきます。
① フランス語の文字 ― 英語と同じアルファベットを使う ―

フランス語は、英語と同じ ラテン文字(アルファベット) を使います。
しかし、フランス語には英語にはない次のような アクセント記号付きの文字が多く使われます。
é / è / ê / à / â / î / ô / ù / ç
これらの発音は以下のようになります。
é:はっきりした「エ」の音
è:少し低めの「エ」の音
ê:長めに発音される「エ」
ç:c をサ行にする記号
最初は英語と比べると記号が多くて難しく感じるかもしれませんが、文字の数自体は少ないので、慣れてくると自然に読めるようになります。
② フランス語の単語 ― 専門的な単語は英語と似ている ―

フランス語の日常会話レベルの単語は英語とあまり似ていません。
例えば、基本的な単語を比べてみると次のようになります。
「家」
英語:house
フランス語:maison
「友達」
英語:friend
フランス語:ami
その一方で、専門用語など中級から上級レベルの単語は英語と似ているものが多いです。
例えば、
「情報」
英語:information
フランス語:information
「文化」
英語:culture
フランス語:culture
これには、1066年のノルマン・コンクエスト (フランスの勢力がイングランドを征服した出来事) 以降、イングランドの支配層がフランス語を使用していた歴史が関係しています。
その結果、政治や学問の分野の語彙が、フランス語から英語へ大量に取り入れられました。
このように、フランス語は日常会話では英語と違って見える単語が多い一方で、ニュースや学術、政治といった分野では英語とよく似た単語が多くなります。
そのため、フランス語は初級では単語が覚えにくく感じやすいですが、中級以上になると英語知識が使えて単語が覚えやすくなる言語です。
③ フランス語の文法 ― 英語と同じSVO語順 ―

フランス語の基本語順は、英語と同じSVO(主語 → 動詞 → 目的語)です。
そのため、例えば「彼女は映画を見る」という文は、
Elle regarde un film.
(彼女 → 見る → 映画を)
という形になります。
ただし、フランス語には英語よりも動詞の活用が多いという特徴があります。
例えば「話す」という動詞でも、
je parle(私は話す)
tu parles(君は話す)
il parle(彼は話す)
のように、主語によって “parle” の形が変わります。
また、フランス語の名詞には 男性名詞・女性名詞 の区別があり、それによって冠詞 (英語でいうthe) が変わります。
男性:le livre(その本)
女性:la table(その机)
このように男性が使うとle、女性が使うとlaとなります。
この性の区別は最初は大変ですが、慣れてくると感覚的に使えるようになります。
④ フランス語の発音 ― 母音が多く、発音のルールも複雑 ―

フランス語の母音は以下の約16~17種類あり、世界の数ある言語の中でもかなり多いといえます。
a / e / é / è / ê / i / o / ô / u / y / ø / œ / an / en / in / on / un
特に特徴的なのが、鼻母音(an / on / in など)で口だけでなく、鼻にも音を通す発音として知られています。
その一方で、子音は以下の約20種類ほどで、英語よりも少ないです。
b / c / d / f / g / k / l / m / np / r / s / t / v / zʃ(ch)/ ʒ(j)/ ɲ(gn)など
そのため、フランス語は母音はとても種類が多く、聞き取るのが難しいですが、子音は比較的難易度が低めです。
そして、日本人にとってフランス語の発音で難しいのは語末の音を発音しないことです。
例えば、
parler : 話す→ パルレ(最後のrはほぼ発音しない)
beaucoup : たくさん→ ボクー(最後のpは読まない)
また、フランス語では単語同士がつながると音が変わることがあります。
vous avez : あなたは持っています。→ ヴザヴェ
このように、フランス語は書いてある通りに発音されないことが多いです。
そのため、リーディングだけでなく、リスニングやスピーキングをたくさん行って慣れることが大切です。
⑤ フランス語を学ぶメリット ― 国連の公用語で、世界各地で使える ―

フランス語を学ぶ最大のメリットは、ヨーロッパだけでなく、世界中で使われている言語である点です。
フランス語は、国連などの国際機関でも公用語として使われており、外交や国際協力においても非常に重要な言語です。
また、フランス語はコンゴなどの多くのアフリカの国でも使われており、2050年にはフランス語話者は約7億人ほどになるとされています。
そのため、フランス語は今後も国際的に影響力がある言語であり続けるとされていて、身に付けることは大きな価値を持つと思います。
まとめ
フランス語は、ヨーロッパだけでなくアフリカやカナダなど世界各地で使われている国際性の高い言語です。
英語と同じ語順で学びやすい一方、動詞の活用や名詞の性、発音のルールなどにはフランス語独自の特徴があります。
また、フランス語は国連の公用語の一つでもあり、今後アフリカを中心に話者数が大きく増えると予測されていることもあり、世界で通じる言語を学びたい人にとって、とても将来性の高い選択肢といえるでしょう。
